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処女、官能小説家になる。  作者: 星ナルコ
咲子 16〜20歳編
17/61

イケメン店員

生まれて初めて、私は片桐君に連れられレンタルビデオ店に入ることになった。


しかし、私が「ねえ、これビデオ借りたらどうするの?ねえ?」と、不安そうに言うと、


「そんなに心配しなくても、大丈夫だって!大丈夫!俺が飛び切りにいいビデオ借りて来てやるからさ!

その代わり、お前!レジに持ってく人担当な!」


はぁ?

ちょっと。待ってよ・・。


確かに、レンタルビデオのアダルトコーナーのゲートに入るのは少し勇気がいる。


暖簾の奥から、脂ぎった中年男の姿が見える。それから、少し痩せ気味で動きもキョロキョロと挙動不審な男。


普段は普通なのかもしれないが。

今は、どいつもこいつも変質者に見えてしょうがない。正直、近寄りたくは無い。


もし。

処女が、あの男達の付近に近寄ってアダルトビデオを物色するという行為を犯すなんて。


おいおい。

幾らなんでも、レベル高すぎるだろ。


ドラクエで行ったら、経験値1にもなって無いんじゃないのか?


それとも、ここで私がゲート潜ったら。

私の経験値。1か2位はアップするかしら?


うーん。

でも、レジにアダルトビデオ持っていくのもかなり高度な行為じゃない?


だって、店員さんに


「あー、こいつ。大人しい顔して。こんなエグいビデオ借りるんだー。しかも、男同伴じゃーん。」


とか思われるんでしょ?


わー!どうしよ!どうしよ!


なんか、想像しただけで耳まで真っ赤になるんだけど!


しかも、しかもさぁ。


店員さん。片桐君とはまた別のタイプだけど。真面目そうで、長身爽やかイケメンさんだし。


あのイケメン店員さんに、初対面でエロ女って認識されるのも・・いっ・・嫌だよ、片桐君!


「ねえ・・。ちょっと待ってよ。

私、あの店員さんにビデオ持っていくの嫌だよ・・。」


「なっ、なんだよ。オメェ。


処女でガリ勉の癖に生意気なこと言うんじゃねーよ。


ただでさえ、俺がお前の為に時間を割いてさぁ。こんなに、お前の為を思って動いてやってんだぜ?ありがたく思えよな!


普通なら、お前レベルの女と道を歩くなんてなぁ。

俺レベルの男になったら、絶対あり得ないんだからな!」


「いや・・でも、店員さん。男だし・・。


私、ただでさえ処女でアダルトビデオなんて借りたことないのに・・。


レジに持っていくの、恥ずかしいよ・・。」


「なっ、何だよ!お前!

レジの男が、イケメンだから?


お前、何?

色目使おうとしてんの?


ってか、お前。俺の事好きなんだろ?


だったら、別にあんなレジの男に何思われようがどうでもいいだろーがっ!


それに、あのレジの男はなぁ。

お前みたいなガリ勉で垢抜けない女なんて、相手にするわけないんだっちゅーの。


勘違いすんなよな。」


「い、いや勘違いとか・・そういう事じゃなくて・・。」


と、私達が揉めていると。


さっきまで、ビデオを整理していたイケメン店員がこっちにやって来た。


「すみません。どうかされましたか?」


短髪の黒髪に、白い肌。

黒縁メガネがよく似合う。

メガネの奥から、キラキラした瞳が眩しい。


「あっ、あのう。アダルトビデオを借りに来たんですけど・・」


と、私が言うと「わっ、わーっ!わーっ!お前っ、何!単刀直入に言ってんだよぉぉ!」と、隣で片桐君が喚きだした。


片桐君、耳まで真っ赤。

かっ、可愛い・・。


「はい。アダルトビデオを借りたいのですね。かしこまりました。


もしよろしかったら、この私がお勧めの一品をセレクトさせて頂きますが。

レジも、コッソリこちらの方で処理させて頂きます。


帰宅時には、電話一本頂ければ!


まるで、ドライブスルーのように出口でお品をお渡しさせて頂くことも可能です。


正直、レジより目立つか目立たないかは微妙ですがね。


そうすれば、ビデオを借りにいくことで揉める事もなくスムーズだと思います。


しかし、肝心のビデオですが。


お客様のご嗜好も考慮してチョイスさせて頂きたいと思っておりますので。


お客様方の嗜好を、是非私に聞かせて頂きたいのです。よろしいでしょうか?


さて。

お客様達は、どのようなビデオを借りたいのですか?


①ノーマルな有名単体女優もの

②ロリ系

③アイドルの誰かさんソックリ系ビデオ

④企画ハード物

⑤女性向けのビデオ。イケメン男優メイン。主に、シルクラボなど。

⑥僕のお勧めです


「さぁ、どうされます?」と、淡々と表情ひとつ変えずに、イケメン店員は業務的に答えた。


周囲の客は、この光景を見て少しクスクス笑っていた。


正直、レジにビデオ持っていくより恥ずかしい気がしてきた私達なのであった。









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