帰り地へ
目が覚めたらそこは死後の箱庭
箱庭で生まれた所存だから、私は死んだのではなく、家に帰ってきたような気分だった
生きとし生けるものの世界(地球上っていうのか?)は私をついに生まれた場所に帰してくれた
元々の容姿はもうなくて、赤茶髪のロングヘアに女っぽい顔になってた
これが本来の私の姿なんだって思うと
龍族で一番美しいと言われるのも納得できてしまう
龍族って、男女関係なく髪の毛が長いんだけど、女性的な男子とか、ボーイッシュな女子は生まれにくくて、私はとーっても珍しいみたいなの
この口調も龍族における貴族の表現
龍族って変わった種族なの
さてと、私は帰れたのはいいけどやることがあったの
まずはお母さんと会うこと
そして……
隆元を見つけること!
どちらかというと後者の方が重要だけどな!
私のお母さんはこの箱庭の平和と幸せの女神さま
確か…クラン・オリエンタル・エンプレス・オリエアテューヌ
って名前だったかなあ
お母さんの名前、長いから略してオリエア姫神なんて呼ばれてたりするんだ
お父さんは………ま、まだこれは話すべきではないかも
さてと隆元を探さなきゃね