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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

愛しい

作者: 朱乃

完全な思い付きです。



ドンッ!!!





キキーー!!!!




「……え?」





目の前には一台の暴走車が、周りには俺を見て驚いている人たち。


響き渡る悲鳴をBGMに最後に考えたのは愛しい人……














「……――」












―――――――――――


















目を覚めると見知らぬ場所、見知らぬ人……それに




「俺は、誰?」





分からない自分自身のこと



周りの見知らぬひとが驚いたように、何処かにかけていった。


数分すると、世話しない足音が聞こえた。



バタバタバタ



近づいてくる複数の足音に俺は、恐怖しか感じなかった。すると、突然苦しくなり息を吐くことができなくなった。



「……ッ!ヒューヒュー」



こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい




“りょーちゃん”





「え?」


突然聞こえた女の声に懐かしさと安心をかんじたとき

足音の正体である男に肩を掴まれ、懐かしさや困惑で支配されていた意識がそちらにむいた。



「涼くん!!涼くん!!これをもって!深呼吸をゆっくりするんだ!!焦るな!ゆっくり、ゆっくり……」



はぁはぁ




苦しいと思ったらどうやら“カコキュウ”というものになっていたらしい。




「もう、大丈夫だ。」


お落ち着いてまず、恐怖の材料の一つだった疑問をぶつけた。



「おれ、だれ?」



いままで俺に語りかけてきた男が、驚いたように一瞬動きを止めたが、すぐに柔和で安心させるような笑みを浮かべ話しかけてきた。



「君は、佐伯(さえき) (りょう)くんだよ。覚えてないかな?」



「さ、えき……りょう?」


はじめて聞く響きのはずなのにどこか……

懐かしい、と感じた。





「そうだよ、君は佐伯 涼くん」























――――――――――――――


















それから、一ヶ月がたった。


今ではそれなりに日常生活を送ることが出来るが、未だに事故以前の事が思い出せず、“キオクソウシツ”というものだとしった。



この一ヶ月間は、ひたすらリハビリに打ち込んだいたためゆっくりする時間があまりなかった。



昔の事を思い出そうとしても何も思い出せず、四苦八苦していた。

もう、半分は諦めていた。



はぁ



ため息が出るのも仕方無い。




ジャラ



ふと聞こえた金属音にペンダントの事を思い出す、事故にあったときにも手放さず、大切に握り締めていたものだった。

なぜ、いままで存在を忘れていたのだろうかと不思議に思いながらも、ペンダントをみた。



「ん?これって開くしきなのか?」



よくよく見てみるとペンダントを開けるための、線が細く入っていた。





んー、でも開け方知らねぇ……




その時、タイミングよく自分を呼ぶ声が聞こえた。




「りょー、おきてるー?」



「母さん……」



入ってきた女性は自分の母親であった。




ちょうどいいや




「ねぇ、母さん聞きたいことがあんだけど……」



「んー?なぁ……ッ!」


言葉が突然切れたと思ったら俺のペンダントを見て固まった。



「ん?どうしたの母さん?」



「……何でもないわ」


さっきより数段低い声音を不思議に感じながらペンダントを渡した。


「俺開け方知らないから、開けてくれない?」



「……分かった」



少し間を開けペンダントを開け始めた。



カチャ




「ありがとう」



開けられたペンダントを見ると俺ともう一人、若い女性が写されていた。



「?……ッあ! 」




思い出した、彼女のこと……


彼女は、俺にとって唯一無二の存在であるイトシイヒト



「……さよ」



ほかのことも次々と思いだしていくなかで、早く彼女に会いに行かなければ、という気持ちが優先され彼女の家にペンダントを握って走っていた。


何か、後ろの方で焦った声が聞こえたが今はそれどころではなかった。



「さよ、さよ」



まるで、すがり付くように何度も彼女の名前を呼んだ。



「あ、いたい、会いたいよぉ」





















――――――――――――――











俺とさよの出会いは至極普通であった。


たまたま、合コンにいったときにたまたま目の前に彼女が座っていた事が切っ掛けだった。


話がとてもあい、すぐに意気投合した。





そのまま二人で合コンを抜けて夜の町で朝まで遊んだ。


合コンのときから1ヶ月が過ぎたころには、親公認の中で結婚も視野に入れていた。意外とお金持ちだったさよにびっくりしながらも、さよに迷惑を掛けないためにいっそう仕事にせいを出した。



それから、二ヶ月後に俺はさよに呼ばれたため、さよの家に急ぎぎみに歩いていた途中で事故に遭って病院に搬送された。





















―――――――――――――――










その時の俺は考えもしなかった。

なぜ、俺が事故に遭ったのに彼女は見舞いにすら来なかったのか、何故あの日彼女に呼ばれたのか……











はぁはぁ



さよの家の前につき、インターホンを鳴らした。




思い出すのは、彼女の怒った顔やイタズラな顔、悲しそうな顔に嬉しそうな顔、そして、満面の笑みを浮かべた顔……



次々に思い出していく様々なこと。





さよさよさよ


早く早く









“安心したい”




え?


ナニニ?



どうしたんだろう俺、何考えてんだろ……


そんなことを考えていると扉が開く音がした。




ガチャ



目線を上げるとそこにはさよの母親がいた。

さよじゃないことを残念に思いながらも、さよの母親に久しぶりに会えたことに嬉しく思った。

しかし、その表情はどこか暗く何があったのかと勘繰ってしまう。



「……ッ!りょ、うくん」



「はい。久しぶりですね!早速ですいません。さよ居ますか?」




悲しそうに顔を一瞬歪めたが、すぐにさっきの表情に戻ると俺を中に促した。




部屋に行くまでさよの母親は無言で、俺も話しかけてはいけないと思い無言のままついていった。



さよの部屋扉の前で一回動きを止め、こちらを見た彼女の母親は一言




「……気を落とさないでね」




と、残しそのまま去っていった。



不思議に思いながらも、ノックをした。



しかし、返事がない。



聞こえなかったのか?と思いもう一度ノックをする。




しかし、返事がなく悩んだ末、一応声をかけながらさよの部屋開けた。




「さよー?」



ガチャ




目の前に広がる光景にめを見開き、力が上手く入らないことが理解できると同時に、手に取っていたペンダントが落ちる静かな金属音が









した。



































……カシャン























中途半端ですいません。

良かったら感想ください。

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