courage.
前に進む事に怯えたのはいつからだろう。
無邪気に人を信じられなくなったのは、いつからだろう。
小さな頃は前に進む事に
『怯え』や『焦り』なんて要らなかった。
ただただ誰かの後を追いかけて、進んでいればそれで良かった。
―…だけど。
小さな私は、少しずつ大人になって
何も描かれて居ないキャンバスには、沢山の『色』が描かれた。
綺麗な私と、醜い私。
それはどちらかが増えると、片方も増えていった。
綺麗な私と、汚い私。
それが混じり合い、私のキャンバスはだんだんと黒く染まっていた。
息苦しくて、悲しくて。
前に進む勇気を、失ってしまった。
―…だけど。
「独りじゃないよ」
「傍に居るよ」
優しい君の言葉はいつの間にか、私の心を軽くしていった。
「人はみんな汚いんだ」
「汚れていて、何が悪い?」
君は全てを『受け入れてしまう』から。
君のキャンバスだって、黒く染まっているのに。
―君は、いつも汚れる事を怖がらなかった。
君はいつも、自分の汚れたパレットの上に、新しく色をのせていった。
―地球は、今この瞬間だって休むことは無くて。
24時間、永遠に廻り続けている。
僕等はそんな風に、とても恵まれた状況なのに
汚れる事に怖がるなんて、酷く勿体無いじゃないか。
courage.
君が私にくれた感情がそれだから。
私も、君にエールを贈るよ。
―…ありがとう。
ここまでお付き合いくださり、本当にありがとうございました。




