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リョウ06.5 その一方・・・

              06.5

「疑える限り疑うんだ そして信じられるのは 自分だけだとな・・・」

首を吊り死んでしまったおふくろが言ったことを思い出す

・・・


「はっ!!!」

ぱっと目が覚めた

まわりは雪と木で囲まれ 上を見ると急な斜面があった

「いててててて よー死ななかったな俺」

雪のおかげかもしれないが 岩などに当たったら一巻の終わりだ

「よいしょっと さて どう帰るか ゲンジは俺を待っているはずだ」

どうにか立ち上がり上を見上げる

「さすがにここから上がれそうにねえな 滑って二の舞だ」

それじゃ下りて他の道探すしかないか

仕方ねえ 凍死だけは御免だ

背を伸ばし 山を下ることにした

・・・

歩いて8分程度 見覚えのある道に出た

「ここは ゲンジがカッターナイフ出してたところじゃないか」

インパクトのある思い出だったぜまったく

ここからはかなり遠くまで見渡せる

「・・・ なにが雪崩だよ 道キレイに通ってんじゃねえか

あの野郎 騙したな」

オーナーはなにを考えているのかわからないが

俺たちを騙したからには犯人か共犯かなにかだろう

・・・

こうなれば一刻もはやくゲンジを連れて下山すべきだ

町までは遠いが電波が届くところまでなら走りでいけるはずだ

とにかく俺は1歩ずつ踏みしめ 痛む全身を引きずりながら

旅館のほうへ向かった・・・

無事でいてくれ ゲンジ


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