鋼色の感情
「市内全域の確認、終了しました。『一般』が83、『エリート』は2、『変わり種』が4です」
「一般がやけに少ないじゃないか?」
「その代わり、エリート2体ですからね。奪還には相当の被害を覚悟しないといけませんよ」
「正面切っての戦いは挑むべきではない、と進言するべきかな? 参謀殿?」
「そんなことは分かっている、進言してくれるな」
「だろうね。こちら側の戦力は、充分とは言えない。増援の要請をするべきじゃないかな?」
「すでに申請してある。6時間後に合流の手はずだ。それまでに1度攻撃をかけるぞ」
「この戦力でかい?」
「いや、実は増援のついでに、面白いモノを先行して受領した。『評価試験をしてくれ』とのことだ」
「また『新兵器』かい? 上も好きだねえ」
「そう言うな。とにかく、これと、既存の機動装甲を合わせて運用する。何とか2個小隊くらいは編成できるだろう。エリートの相手はせず、変わり種だけを排除する方針で行こうと思うが、どうかな?」
「ま、いいんじゃない? 僕は反対しないよ。それに、僕は作戦参謀じゃないし。関係ないだろ?」
「いや、大アリだ。お前は私の『友だち』だからな」
「やれやれ。妙なのに好かれたもんだね。僕も」
「諦めろ」
今回は会話文だけの文章になりました。
新感覚、だけどダメかも、と作者自身が思ってしまう始末。
もうこんなことしないですよ。そして時間があったら情景描写付きで書き直すですよ。