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世界のだれかが紡いだもの  作者: 新巻鮭
3章・底無し沼の中の片足
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観測者

「消えたり現れたり吹っ飛んだり、迷惑だねえ、今回のエリートは」


 さっきから、生体センサーは、おかしな値を示し過ぎていた。

 エリートに近寄る変わり種が全滅するし、エリート2人が近づいたり離れたり、消えたり現れたり吹っ飛んだり。


「計器の故障でしょうか?」


 通信士は肩をすくめながら応える。

 まるで、ワケわかんないから上官に丸投げさせてもらうよ。とでも言いたげだ。


「さてね。故障してないと仮定するなら、エリート1人が減ったのは大きいだろう」


 画面外へと、猛烈な速度で吹っ飛んで行ったエリート。

 故障でないと仮定するなら、それだけの衝撃を受けても生存が可能、ということだ。


 万が一、落着してなお戦闘力を残しているのであれば、また市民に多大な被害が出る。


 吹っ飛んだのが善良なエリートであるなら、この限りでないが。


 そこまで考えた時点で、副隊長は自分の考えを笑う。

 敵に善い悪いとラベルを張り付けるとは。


 そう、ヤツらは本来敵だ。敵が内部で潰し合っているだけに過ぎないのだ…………。

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