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世界のだれかが紡いだもの  作者: 新巻鮭
3章・底無し沼の中の片足
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合否を分ける試験後の復習

 その後も、ナクア先生による講義は続いた。

 要点だけをまとめると以下の通りとなる。


 Gr‐Tは右手用左手用が別々で用意されている。


 姿を消すLm‐Iルミィという支給品がある。

 使用してもらったが、見えなくなるだけじゃなく、情報素子の生体センサーにも反応しなくなっていて驚いた。


 敵がRp‐Tを使ってきたときは、Gr‐Tの力場か、Rp‐Tで受け止めること。さもないと蒸発する。


 支給品とは別途に『通常服』と『戦闘用装甲服』があること。

 通常服は落ちてきたときに身に着けていたものらしい。

 戦闘用装甲服はデザイン同じの機能向上モデル、らしい。

 身に着けてみても違いは全く分からなかったが、強度が上がっていて、あちこちに暗器が仕込まれているらしい。


『高出力状態』と呼ばれるモードが各支給品には用意されている。負荷が増えるが威力が向上。

 正直、支給品はもう充分な威力があるから、エリート戦以外に使いどころは無いかも。とはナクアの談。


 最後に、興味深い話があった。

 エリートには支給品の他に『固有兵装』なる、支給品を大幅に上回る強力な武装が各々に用意されているというのだ。

 要するに、明日戦う敵は、今日相対した敵とは違う武装を持つ、と言うことだ。


 しかし、こちらは記憶喪失のおかげでそんなもの出せやしない。

 つまるところ、僕は他のエリートより、武装という点でかなり劣っている、と言うことだ。


 ――――まあ、こんなところだろう。


「じゃあ、お昼からどうするの?」


 そして今は昼ご飯を食べ終わったところだ。

 ナクアの言う通り、今日の夕方から襲撃があるとするのなら、もうあまりのんびりはしていられない。


「基本的にはのんびりするよ」


 そう言って、床に寝そべってしまう。

 大した脱力っぷりだ…………。


 風邪をひくとよくないので――エリートが風邪をひくかどうかは不明だが――布団をかけてやる。


「レイトもいっしょに寝る?」


 いやいやいや…………。

模試の復習はきちんとしよう。

それが、合格への近道だぜ。と先生がいつもおっしゃってます。

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