1/7
プロローグ
初めての投稿です。
どうかお手柔らかにお願いします。
ある時計屋が作り出した、世界で五つしかない懐中時計。
その懐中時計は持つべき五人のために、そして五人を繋ぐために作られた。
懐中時計を持つのは五人の少女。
天真爛漫でみんなを笑わせるのが得意なムードメーカーの園田明日美。
その傍らで優しく微笑む容姿可憐な奈良夕莉。
場を和らげ、笑みをもたらす和顔愛語の栗田秋絵。
的確なツッコミとさりげないボケをかます臨機応変な大野浩子。
常に怠惰な雰囲気を醸し出し、時に導くことがある一暴十寒な誉田亜耶香。
この五人の友情の証として作られた五つの懐中時計。
それぞれがそれぞれの時を生き、そして、それぞれの時が交わるように、途切れないように作られた。
絆と時紡ぎの懐中時計。
懐中時計は常に主と共にあり。主と同じ時を生き、同じ時を刻む。
それぞれの物語を刻む時計。
楽しい記憶。悲しい記憶。怒った記憶。喜んだ記憶。笑いあった時間。
懐中時計は主が死ぬまで刻み続ける。
主の物語を。
暖かき物語を。
拙い文章ですみません。