横浜万博 第4話 短縮版
7月、僕は再び週3回の24時間警備に戻ったが、台風続きでゲート警備は地獄だった。
雨でも風でもゲートの外に立ち続けなければならず、レインコートの中は蒸し風呂状態。
トラックの運転手は窓越しに通行書を見せて笑って通り過ぎる。
まるで台風中継のレポーターを24時間やっている気分だった。
そんな悪天候の中、なぜか僕と結城さんのナンパ運は絶好調だった。
暇を持て余したコンパニオンたちが、ちょっとした刺激を求めていたのかもしれない。
結城さんは狙っていたソバージュの子に声をかけ、あっさりデートに成功。
電話ボックスで1時間も話し込み、次はフィアットでドライブに行く約束まで取りつけた。
その勢いに押され、僕も気になっていた小柄な子に声をかけた。
驚くほどあっさりOKが出て、翌日「アウトドア」というカフェバーで食事。
彼女の名前は直子。3歳年上で落ち着いた雰囲気の聞き上手だった。
話が途切れず、すぐに次の約束も決まった。
一方の結城さんは、成功体験で完全にスイッチが入り、
「二股三股いけるぜ!」と次々声をかけていた。
僕はというと、直子さんとの電話が楽しくて仕方ない。
しかし同時に、高校時代から付き合っている久美とも旅行の約束をしていた。
「鉢合わせしなければ大丈夫」と自分に言い訳しながら、
僕も結城さんと同じように二股状態に足を踏み入れていた。
住吉さんは呆れながらも、僕らの話を聞いて「大学生はいい身分だな」とぼやく。
その横で、僕は次のデートの段取りと、久美との旅行の両方を考えていた。
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