表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/3

(1)花嫁、辺境伯爵家に立つ!




 伯爵家の屋敷の前、私の乗る馬車がとまりました。

 お屋敷は、思っていたよりも大きく、シックで、好感が持てます。


 お屋敷の上、空は高く青いですが、遠くに黒い雲が見えます。


 玄関前には、メイドたちが整列し、中央には着飾った伯爵夫人らしき女性がいます。

「優しい方々だと良いのですが」


 銀髪で黒い瞳の私、王都の伯爵令嬢 カオル・コン・ワレニャン(16歳)は、このお屋敷のヒロミ様に嫁ぎます。


 政略結婚であり、急なお話だったので、まだ絵姿すら見ておらず、期待と不安で胸が押しつぶされそうです。


 馬車の扉が開かれ、私は新しい領地での第一歩を、今、踏み出します。


 私の少し高めの身長に合わせ、花嫁衣装を思わせる白いドレス、オシャレで付けた後ろの少し長いスソが馬車から揺れ落ちます。

 

 迎えてくれた伯爵夫人は、私より少し小柄で、金髪碧眼の美人です。

 しかし、衣装は花嫁みたいな白いドレス、後ろの少し長いスソ、これでは、どっちが花嫁か分かりません。


「王都のワレニャン伯爵家 令嬢 カオルと申します。よろしくお願いします、お義母様」

 ご挨拶を申し上げました。


 ん? なんだか、皆さんザワザワしてますね。


「本日、ここ ローリー伯爵家 ご子息 ヒロミ・ダ・ローリー様に嫁いでまいりました」

 迎えてくれた奥様は、とてもお若く見えます。けど、お顔が真っ青です。


「ローリー伯爵家のヒロミは、私です、一人娘です、女性です」


「・・・ へ?」

 ヒロミという名前は、男性、女性どちらでも使う名前です。もしかして、、、

 新しい生活を前に、猫をかぶっていましたが、一気に素へ戻りました。


「カオル様、ここでは人目に付きます、すぐに中に入って下さい」

 ヒロミ様、いや、ヒロミ嬢に続いて屋敷の中へ逃げ込みます。



 玄関脇の応接室に案内されました。屋敷中でアタフタしてる声が漏れ聞こえてきます。


 窓から外を見ると、私の荷物を屋敷に運び入れています。

「私の帰る場所は、、、もう無いのね」


 兄が結婚したため、実家に私の居場所はもうありません。

 なにより、私の結婚を、涙を流して喜んだ両親の、、、あ?


「両親が早とちりしたのが原因だろうが!」

 黒い雲が広がり、雨が降りそうです。


 私は、嫁ぐことが出来るのでしょうか、、、




お読みいただきありがとうございました。連続投稿して、全3話で完結いたします。


よろしければ、下にある☆☆☆☆☆から、作品を評価して頂ければ幸いです。


面白かったら星5つ、もう少し頑張れでしたら星1つなど、正直に感じた気持ちを聞かせて頂ければ、とても嬉しいです。


ありがとうございました、読者様のご多幸を祈願いたします。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ