〜史上最悪の不謹慎ツ○ッタラー、転生してポリコレカードバトルで無双する〜
序章 《史上最悪のツイッ○ラー、転生する》
塞翁が馬、という言葉は俺の為にあるのだろう。
俺はヴィーガンやクソフェミとレスバをするのが大好きだった。Twit○erで頭のおかしい奴を見つけてはクソリプを送り、晒しあげ、笑いものにしていた。当然、彼女などいる訳も無く、二十数年独り身だ。誰かが俺の事をこう言った……《史上最悪のツイッ○ラー》と……そんなことばかりしていたから天罰が下ったのだろうか。俺はフ◯ミチキ片手にヴィーガンの相手をしている最中、意識が暗転した……
「ッ……何処だここ……?」
気が付くと俺は、真っ白な空間にいた。何処までも続く白い空間にも、狭い空間にもどちらにも思えた。
「どうやら目覚めたようですね……」
何処からか、声が聞こえた。声の方に向くと、俺の前に非常に形容し難い何かがいた。
身体は乙○洋匡を連想させる達磨ボディではあったが、肌がウンコの様に黒く、顔はスッピンのゴー☆ジ○スに似ていた。
うわぁ……と心の中で呟くと、奴は俺にこう告げた。
「いきなりこの様な場所に連れ出し申し訳ありません。私は貴方のいる世界とは別の神、スカ・トーロ様に使える者、ザー・メンです。」
「はぁ……そりゃご丁寧にどうも……」
しばらく人と会話したことが無かったので、陰キャ特有のたじたじした返答をすると目の前にいるウンコ達磨は
「突然ですが、今この世界は未曾有の危機に直面しています。そこで別の世界で有数の力を持つ貴方の力を貸して欲しいのです。どうせこういう物が好きそうなクソ陰キャだから噛み砕いて言いますと、貴方に転生してもらいたいのです。」
「最後のクソ陰キャって……否定はしないけど酷くねぇか!?好きなのも否定はしないが!」
「では了承していただけるのですね?」
「あぁ……別に今の世界に未練もクソも無いからいいけど、普通こういうのって異世界転生じゃなくて異世界転移でやるもんじゃないの?やっぱその危機だかに関係してるの?」
「流石クソ陰キャ!話が早くて助かります!関係があるんですよ!簡単に説明しますと、魔物の長である鬼の王がだいたい200年前に討ち取られて、その長が残した次の長の種があと十数年で目覚めちゃうよってことです!貴方に世界について慣れていただくのもありますが、目覚めてからじゃ面倒くさいし、何より私が上から怒られるので転生にしました!」
すっげぇ満面の笑みでゴミみたいなこと言うなこの達磨……
「そういや、なんかさっき俺に力があるみたいなこと言ってたけど、俺そんなに身体能力高い訳でも無いよ?何の力があるの?」
「ポリコレカードバトルのセンスです。」
「は?」
「ポリコレカードバトルのセンスです。貴方の世界にも概念はあったでしょう?」
あぁ……そういやどっかでクソフェミに晒されてたやつがやってたっけなぁ……
「この世界ではポリコレカードバトルが競技や真剣勝負として使われているのです。貴方めちゃくちゃポリコレ適正が高いので無双できますよ!クソ陰キャなんだから好きでしょう?こういうの?」
真剣勝負に競技って……終わってるだろこの世界……
「てかちょっと待って?じゃあ俺ポリコレバトルで世界救うの?つーかポリコレ適正って何?そんなんで無双したって嬉しくないんだけど?前の鬼もポリコレバトルで討ち取ったの?」
「一度に質問を投げかけないでくださいよ。轢殺しますよ?」
「怖ぇよ!」
「まぁめちゃくちゃ親切な私が答えてあげますと、おおよその質問の答えはYESですね。前の鬼は命をかけたポリコレで負けて死にましたし、おそらくまた命をかけたポリコレで鬼を討ち取ると思いますし、貴方は不謹慎だったりクソ陰キャなのでポリコレ適正は鬼高いです。こんなにポリコレ適正が高い人を見た事ないですよ私。」
一応全部答えてくれた……こいつ優しいのかゴミなのかどっちなんだ……多分ゴミだな……
「んじゃあもう転生させちゃいますね!ポリコレのルールとかはその内優しい誰かから教えてもらってくださいね!コミュ力上げるの頑張って!」
「は?ちょっ……」
その瞬間、俺の体は眩い精子色の光に包まれた……
目が覚めると、俺は木造の建物の中にいた。声を出そうと思っても上手く出せない。何故だと思っていたが、俺はすぐに察した。
俺の目には1組の男女が映った。俺はクソ達磨の言葉通り、転生したのであろう。しかし俺の父母であろう者達はどちらの肌もウンコ色であった……つまり今の俺は……
「げっ!!黒人かよぉ!!」
言葉にならない声を俺はつい叫んでしまった……