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義眼と高校生冒険者

「白神先輩!」

組合を出ると、すっかり夜になっていた。

「ごめんね、またせちゃって…」

「大丈夫ですよ。それより先輩、何ともないですか?」

私は、右目を手で隠す。

「これでも見えてるし、とんでもないお釣りも手に入ったからね、何も問題ないよ。」

「よかった…。それで、その金色の瞳、どうするつもりですか?」

「え?」

何か問題になるようなことあったかな?

「学校、どうするの?」

「あ…」

香織に指摘され、ようやく気付く。

どうしよう、魔法の義眼だって言えば許されるかな?

「義眼の色って変えられないの?」

「うーん…無理そう。」

「上から義眼に色を付けるとか…」

「どうやって?」

「デスヨネー」

うーん、どうやって先生を納得させよう…

「普通に魔法の義眼でいけないかな〜」

「んー、いけそうな、いけなさそうな。」

「やってみないと分かりませんね〜」

その後、いい案が出なかったので、魔法の義眼作戦に決まった。






次の日

「白神、どうしたその目…」

「これ、義眼なんです。」

「義眼?」

よし、ここからだ!

私は、右目に手を当てて、

「この状態でも見えるんですよ?」

「は?、じゃあこれは?」

「三本です。」

何度か、同じように指を数えると、

「本当に見えてるのか?」

「ダンジョン産の魔法の義眼ですから。」

「そうか…色はそれしかないのか?」

「はい。」

先生は少し考えて、

「ちょっと待ってて…いや、教室に行ってろ。」

そう言うと、先生は職員室に向かった。

「いけちゃった…」





「白神、オケーが出たぞ。」

「ま、マジですか…」

本当にこれでいいのだろうか?

絶対なんか問題になりそう…

「さて、ちょっと遅れたがホームルーム始めるぞー!」

そんな何事もなかったかのような…

「じゃあまずは、気付いた奴も居るだろうが、白神の目がおかしくなった。」

「先生!その言い方は酷いと思います!」

私の目がイカれたみたいじゃない!

「すまんすまん。それで、なんでおかしくなったかと言うと、あれは義眼だ。」

教室がざわつく。

「ダンジョンで手に入れた義眼らしい。」

「あの、怪我してるようには見えないんですが…」

「確かに…白神、どうしてそうなった?」

んー、話した方がいいかな?

「話してもいいですが、後悔しませんか?」

「私は、大丈夫だけど…」

「よし、聞きたくない奴は耳を抑えとけ。」

ご、強引…

「宝箱の中に義眼が入ってたの。それで、この義眼を目に近づけて見てたら…」

言葉を切って、緊張させる。

「ばっ!って急に義眼が飛んできて。私の左目の眼球を潰して入ってきたの。」

あ、何人か耳を塞いでる。

「まぁ、痛くて悶絶してたね、気絶もしたし。友達と一緒に行ってなかったら死んでたかも。まぁ、そんな理由です。」

「き、聞かなきゃ良かった…」

「そ、そうか…大変だったな。」

うん、みんなビビってる。

ちょっと面白いかも…もう少し怖がらせるか。

「このクラスで、ダンジョンに行ってる人いる?」

誰も手を挙げない。

いないのかな?ちょっと残念。

「ダンジョンって一攫千金が有名だよね。どうしてだと思う?それはね…」

ここで、恐怖心を増幅させる。

怖い話をしてる時の、静かな間ってめちゃくちゃ怖いよね。

「ダンジョンで死んだやつの穴埋めをするために、“あえて”いい面だけを、見せてるからだよ。つまり、人がすぐに死ぬ。あるいは、手足を失う様な怪我をするわけだ。」

ダンジョンの入場料は、自分の命だからね…

「一攫千金は、ありえる。普通にやれば、私も一日で一万円稼いでる。今は十万だけど。」

ここで、人参をぶら下げて、一攫千金を夢見る奴を探す。

「行きたきゃ、自己責任で行ってらしゃい。失敗すれば、モンスターの餌になるだけだから。まぁ、ゴブリンとか、スライムとかを狩るくらいなら、死ぬような事は、殆ど無いけど。」

何人かやる気になってるね。

この中に、才能がある奴がいればよし、いなくても冒険者の数が増えるからよし。

冒険者が増えると、冒険者に興味を持つ人間が増える。

なぜなら、日本人は大人数がやっていることに参加したがる。

一人ではなかなかやらない。でも、一万人がやっていたら参加する。

すると、数が増える。増えると、興味を持つ人間が増える。増えると冒険者の数が増える。

ループが発生する。

「高校生のうちは、親の合意がいるけど、出来ないことはない。みんなにも、一攫千金のチャンスはあるよ。」

こうして、このクラスから冒険者になる人間に増えた。

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