表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/93

神氷の十字剣

誤字、脱字がありましたら報告していただけると幸いです。

「世界最強…」

「はい。これ、ダンジョンで手に入れた武器なんですよね?」

「そうだけど?」

ダンジョンで手に入れた武器…それがどうしたんだろう?

「ダンジョンで発見された武器で『神』がつく武器って何があります?」

『神』がつく武器?

確か…

「アメリカの巨人が持つ『巨神の戦鎚』、中国の竜が持つ『雲龍神水』、イギリスのエルフが持つ『神音の竪琴』、日本の悪魔が持つ『獄炎魔神』、ロシアのドワーフが持つ『武神の斧』、ルーマニアの吸血鬼が持つ『月神の闇』とかだよね。」

「香織…よく知ってるね。」

私は、『巨神の戦鎚』と『神音の竪琴』と『獄炎魔神』しか分からなかった。

「他にも、『日神の大盾』『神狼の牙』『天神の鈴』とかだねダンジョンで手に入る武器の名前に『神』が付くものは、とんでもなく強いんです。」

確かに、『神』がついた武器を持っているのは、殆どが『昇華者』だ。

「『神』がつく武器=『昇華者』の武器とも呼ばれてます。」

『昇華者』

ダンジョンで特定の隠し部屋をクリアすることで、人を超えた、上位種になることができる。

その、上位種に至った人の事を、『昇華者』と呼ぶ。

「白神先輩、この武器、どこで見つけましたか?」

「転移魔法陣で飛んだ先で見つけたけど…」

「やっぱり…白神先輩。」

矢野ちゃんは、私のことをまっすぐ見て。

「貴女は、『昇華者』になれる人です。」

「え?」

「はい、その転移魔法陣、他の人には見えませんし、使うこともできません。」

つまり、私専用って事なの?

そうだ、

「手を繋いでいると、一緒に転移できるって言うけど…」

「『試練の界』に入れるのは、白神先輩だけです。」

本当に私専用の転移魔法陣なのか。

ん?

「『試練の界』って?」

「あー、簡単に言えば、昇華者専用のダンジョンです。」

「え?あそこ別のダンジョンなの?」

「はい、別のダンジョンです。それに、そのダンジョンに入れるのは、白神先輩だけですね。なんなら他の昇華者も入れません。」

自分専用のダンジョンって、夢があるな〜。

でも、みんなで行けないのか…

「先輩、昇華者が外交のカードになっている事を知ってますか?」

「え?そうなの?」

「天音の家ってテレビ無いもんね…」

NHなんちゃらが来ないように、テレビが家にない。

スマホも必要最小限しか、使ってない。

「昇華者は、一国の軍隊と互角と言われてます。それに、少し前にアメリカの巨人がダンジョンで放った攻撃が、地震になったと言われてます。」

ダンジョンでの攻撃が地上に響くって、どんな攻撃したのよ…

「昇華者は、今や世界中の人気者ですよ?世界規模の富豪とか、国とか、国連とか色んなとこで呼ばれます。」

「昇華者が味方したってだけで、速報が入る程だからね…」

昇華者やばすぎでしょ。

というか、私がその領域に向かってるの?

ええ?

「とにかく、頑張って昇華者になって下さいね?」

「応援してるから。」

「う、うん…」

とんでもない事になったね…







「本当にここにあるの?」

「あるよ、今から使うね。」

私は、魔法陣を起動する。

「消えた!?」

「転移したんでしょう…」



「どんな反応してるのかな?」

きっと驚いてるに違いない。

ん?

私は、昨日とは部屋が変わっている事に気がついた。

「変わったのは部屋だけ…それと、あの丸いの。」

昨日剣があった辺りに、台座があり、そこに丸いものがある。

「これは…義眼?」

丸いものの正体は義眼だった。

「取り敢えず二人が待ってるし、持って帰ろう。」

私は、義眼を空間収納に入れて、魔法陣を起動する。

「あ!帰って来た!」

「よ、良かった〜」

「どうしたの?」

帰ってくると二人が安心から、座り込んだ。

「白神先輩がなかなか帰ってこないから、心配したんです。」

「ああ、ごめん。部屋が昨日と変わってて。」

「部屋ができました変わった?」

私は、空間収納から義眼を取り出す。

「昨日剣が刺さってた所にこれがあって。」

その時、義眼が飛び跳ねて、私の左眼に飛び込んでくる。

「え?」

ポカンとできたのは一瞬、

「ああああああああああ!!」

すぐに、左眼から激痛が走る。

「先輩!?」

「天音!?」

私は、しばらく激痛に悶えていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ