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高校

誤字、脱字がありましたら報告していただけると幸いです。

翌日 学校

「おはよう、天音。」

「おはよう、香織。」

彼女の名前はひいらぎ 香織かおり

高校生になってから出来た友達だ。

彼女は「白神先輩ー!」後にしよう。

「おはよう、矢野ちゃん。」

「もう、私は後輩なんですから下の名前でいいんですよ?」

「ごめんごめん。でも、こっちのほうが言いやすいから。」

矢野やの 優花ゆうか

一年生の後輩で、よく話す仲だ。

玉の輿を狙っていて、見た目の割に結構肉食系女子だ。

ちなみに、彼女と恋愛話をすると、『玉の輿になれるなら、男女は関係ない』という。

つまり、バイである。

「おはよう、矢野ちゃん。」

「柊先輩、おはようございます。」

さっき言えなかったけど、香織は『柊木工』という、森林型ダンジョンから木材を調達する、会社の社長令嬢だ。

中小企業とはいえ、木材はいろいろな所で使われるので、そこそこお金はあるらしい。

だから、矢野ちゃんに狙われている。

「柊先輩、放課後喫茶店にでも行きませんか?」

「デートの誘いじゃないなら行くけど?」

「あぅ…」

矢野ちゃんは、前に大勢の人の前で香織に告白したという前科がある。

だから、香織は矢野ちゃんの事を警戒している。

「いい加減諦めてよ。」

「嫌です、諦めて欲しいなら、大企業のイケメンとか、美女とか、紹介して下さい!」

「そんな、無理難題を出さないでよ…」

うん、矢野ちゃんは平常運転だね。

「ねえ二人とも、ちょっと話したい事があるのだけど…」

「柊先輩は上げませんよ!」

「矢野ちゃん、そうじゃない。」

ドンマイ香織、強く生きて。

「ここじゃ言えないから、また後でいいかな?」

「私はいいですよ?」

「私も大丈夫。」

「ありがとう、じゃあお昼休みに言うわね。」

もうすぐ、チャイムが鳴る。

準備のことも考えるとそろそろ行かないと。

「もう、時間だし行くね。矢野ちゃん、あんまり長引かせると嫌われちゃうよ?」

「その辺は弁えてるので大丈夫です!」

「そうだね。じゃあまた後で!」

私は、先に教室に向かった。






お昼休み

「白神先輩〜」

「どうしたの!?」

矢野ちゃんが私に泣きついてきた。

「柊先輩が酷いんです〜」

「ちょっと怒っただけでしょ?」

「取り敢えず、本気で怒った訳ではないのね?」

「うん、矢野ちゃんが私のお尻を触ってきたから、怒っただけよ。」

それは、もうちょい怒ってもいい気がする…

普通にセクハラだもん。

「先輩、私のこと嫌いになりました?」

「全然」

「え?」

だって香織は、

「矢野ちゃんは、そういう子でしょ?私のことをお嫁にしたいなら、もっとしていいのよ?」

香織ってレズビアンだから。

しかも、人がいない所なら結構激しいし…

私は、断っているから大丈夫だけど、出会ったときは、私のことを性的な目で見てたからね。

「先輩ってレズビアンなんですか?」

「?」

「矢野ちゃんは知らないかもしれないけど、香織ってレズビアンだよ?それもガチな…」

「白神先輩、もしかして狙われてました?」

「うん昔は…」

今は大丈夫…のはず。

「社長令嬢ですよ?断ったんですか!?」

「矢野ちゃんは、やたら胸とか、お尻とかを、嫌らしい目で見てくる奴と付き合いたい?」

「うーん、ちょっと…」

そういうことなんだ。

私は、香織と付き合える自信はない。

「香織のことは任せたよ?私には無理だった…」

「ねえ天音?その私が獣みたいな言い方止めてくれない?もう諦めたって言ったでしょ?」

「じゃあ、香織も私の胸見るの止めてね?」

未だに香織は私のそういう所を見てくる。

前ほど、嫌では無くなったとはいえ、嫌なものは嫌だ。

「柊先輩!私のほうが胸は大きいですよ?」

「は?」

「え?」

いや、ここは我慢。

「そうね、矢野ちゃんのほうが多きいね。」

「白神先輩、隠せてませんよ?」

そういう事は言わなくていいの!

というか、このままだと言えないままお昼休みが終わる!

「ゴホン!私が言いたかった事言ってもいい?」

「あ!そうでしたね。」

「すっかり忘れてた。」

「もう、普通に付き合ったら?」

そうじゃない、話しを進めないと。

「あー、これを見てほしいんだけど…」

私は、空間収納を目の前で使う。

「空間収納!もうそんなにレベル上げたの!?」

「速くないですか!?」

「まぁ、見てて。」

私は、水晶剣を取り出す。

「綺麗…」

「水晶の剣ですか…鑑定しても?」

「して欲しくて見せたの。出来る?」

「任せてください!」

矢野ちゃんは、鑑定のスキルを持っている。

これで鑑定してもらおうという考えだ。

矢野ちゃんが剣に鑑定をかける。

「…」

ん?

矢野ちゃんの様子が変だ。

「矢野ちゃん?どうしたの?」

「優花?大丈夫?…優花!?」

「あ、はい!」

良かった、矢野ちゃんが帰って来た。

…今優花って言ってなかった?

「大丈夫?」

「大丈夫ですよ、柊先輩。」

この二人、ホントは付き合ってるんじゃないの?

やり取りが、恋人同士のそれ何だけど…

「矢野ちゃん、どうだった?」

「そうだ!凄いんですよこの剣!!」

矢野ちゃんが急に立ち上がる。

「この剣の名前は『神氷の十字剣』多分、この世界最強の一角の剣です!」

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