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剣の力

誤字、脱字がありましたら報告していただけると幸いです。

「にしても綺麗な剣だな〜」

私は、剣を見る。

十字架の様な見た目、剣全体が青白く半透明になっており、まるで水晶を剣にした様な見た目をしている。

「水晶剣なのかな?剣の素材にしては、全然向いてないけど…」

水晶で出来た剣なんて、すぐに折れそうだ。

私が、刀身を眺めていると、剣の中にゴブリンが見えた。

「グギャギャ!!」

見ると、道の奥にゴブリンが居た。

刀身が半透明だった為に、奥のゴブリンが見えたのだ。

「試し斬りに丁度いいね。」

私は、走って来るゴブリンに向かって剣を構える。

そして、丁度いい間合いに入ると、脳天に向けて剣を振り下ろした。

「え?」

本来、全力で振り下ろしてようやく、頭蓋骨を砕けるのに、まるで、豆腐を切るようにゴブリンが真っ二つになった。

「嘘…」

その時、頭に激痛が走る。

「うぅ!?…ん?」

一瞬、激痛を感じたが、その後すぐに痛みが引いた。

まるで、気のせいだったように…

しかし、剣の力を使えるようになった事が気のせいではない事をものがって…は?

剣の力?

氷の事だよね?

…違う、どうして当然みたいに感じるの?

…あー、情報が私の『記憶』に直接流れ込んできたのね。

だから、当然みたいに感じるのか。

記憶は、これまで感じてきた事の保管庫だ。

そこから、必要に応じて情報を引き出す。

記憶に直接情報が流れ込んで来るという事は、情報が当然の知識として保管される。

つまり私は、お箸を持ったり、自転車を漕いだり、部活でスポーツをするような感覚で、剣の力を使えるようになった訳だ。

「スキルもこんな感じの仕組みなんだろうな〜」

スキルも特定の情報が記憶に流れ込む事で使えるようになるんだろう。

その、情報が記録された物体が、スキルオーブだ。

「一つ、世界の仕組みが理解出来た気がする。」

スキルの仕組み…

知ったところでだけど、いい事が知れた。

「取り敢えず、力の試し打ちがしたいな…ゴブリンでも探すか。」

私は、剣の力を使う為にゴブリンを探した。





「居た」

すぐに、的は見つかった。

私は、剣に魔力を流し込み、力を発動させる。

「天氷」

聖属性の氷が、現れゴブリンに突き刺さる。

そして、そのままゴブリンを氷漬けにした。

「やばすぎでしょ…か、解除!」

すると、氷は砕け散り、冷たくなったゴブリンが倒れた。

「カ、カチカチじゃん…ナイフも刺さらないし…」

冷凍マグロを電動ノコギリで解体する理由がよく分かる。

ナイフじゃ解体出来ない。

…剣で解体するか。

「あれ?もしかしていける?」

剣は、バターを切るように入っていった。

そして、切り刻む事で、魔石が取れた。

「うん、凄いねこの剣。」

私が、魔石をポーチに入れたとき、

「ッ!?」

たまに感じたことのある気配、殺気を感じて距離を取る。

私の後ろには、二メートル以上ありそうな人型のモンスターがいた。

死体巨人ジャイアントゾンビ…」

多分、子供の巨人だ。

モンスターの巨人は、五メートルはある。

こいつは二メートル。

それでも、馬鹿力を持っている危険な奴だ。

「でも、アンデット相手なら天氷でいける。」

天氷は聖属性の氷。

相性はいい。

「天氷!!」

私は、死体巨人ジャイアントゾンビに向けて天氷を放つ。

すると、先程のゴブリンのように氷漬けになり…灰になった。

「へ?」

まさかの一撃。

ジャイアント系のモンスターは、硬い…防御力が高い事で有名だ。

「それを一撃って…火力高すぎでしょ…」

その時、私の体が強く発光する。

「お?レベルアップした!」

一撃で倒したとはいえ、格上。

流石にレベルアップするだろう。

これで、少しだけ空間収納に近づいた。

「アンデット系のモンスターっていいね。解体しなくて済むから。」

灰になった事で、魔石だけが転がっている。

「よし!アンデット系のモンスターを狩り尽くそう!」

天氷で消滅させれば解体しなくて済む。

天氷を放つだけで、お金が入って来るなんて、最高すぎる。

「これなら、借金返済も夢じゃない!」

そして、お母さんとゆっくり過ごすんだ…

フラグになりそうだから、これ以上はやめとこ。

そう、思った矢先、

「フラグ回収早すぎない?」

軽く、三十体は居そうな死体巨人の群れがいた。


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