困難よ
言わなきゃ良かったわ……。
今、あたしの家の玄関先で、ママとニナルが睨み合ってるの……。
あたしが、ニナルにママと直接確認しなさい的な事をいったから。
あたしの家の玄関先でニナルが、九ようもんから帰って来たママを捕まえたのよ。
あのどしゃ降りも上がって、綺麗な夕焼け空の下で、綺麗で無いニナルが待ち伏せしたのよ。
もし、ママが家の中に居たら、ニナルはママとの対面が出来なかったはずよ。
インターフォーンのモニター画面にニナルを認めたら、ママは確実に居留守を使うもの。
「大借金御嬢様。そこまで、私のおこなうことが気に入らないという、認識でよろしいのね。分かりました。債権の移動も済んでいるのですから、もう、横槍を入れられませんもの」
ママが言い切ったわ。
「だから、御義母様、誤解です!気が付いたら、あぁ成ってたんです」
ニナルが半泣きで言い切ったわ。
「【スイヨウグループ】傘下のキャッシング【シボ・リトリ】からの債権も、スイヨウ銀行グループからの融資も、全部、開徳が引き受けてますもの、迷冷泥商会はスイヨウグループとのお取引を絞るおつもりだと理解してますから。さ、お引き取りを」
ママが頷きながら言い切ったわ。
「だから、誤解なんです!」
ニナルがママの前で土下座したわ。
凄いわ!
地面は濡れてるのよ!
あ、魔法美少女のコスチュームは濡れ知らずだったわ。
ママが、ニナルには何の反応もしないで、ドアを開けて、お家に入ったわ。
「ナノ、中に入りなさい。美味しい、グルマン・ゼリーを九ようもんから持ってきたから、おやつにしましょう」
ママがあたしに声をかけたわ。
「どうするのよ?あたし行くようよ。行かないとお小遣い全額カットとかあるのよ!」
ニナルに言って、お家に入ったわ。
「なんとかするわよ」
ニナルがもそもそ言ったわ。
バタン。
ミィイ。
ママがドアを閉じて、鍵をかけたわ。




