何処よ
「何処で指導する気よ!?」
……………。
返事が無いわね。
ホントにキュー・ティーったら、何処でクモリィの指導をするのかしら?
「あら、ナノちゃん。ひとりで摂食中って事は、ニナルを撃退出来たのね?もしくは、不細工男との交渉が決裂したかのどちらかね」
空間から、ヌッタリとドラウトが湧いて出て言ったわ。
「不細工男との交渉は巧くいったわ。ニナルがあたしの配下として動いたし、そもそも不細工男とは利害が一致してるんだから。ただどうやってママに【うん】と言わせるかが問題なのよ」
ママとは利害が一致して無いんだから。
「ニナルの許婿騒ぎの時に、ナノちゃんは高みの見物人だったからなぁ……良くもまぁ、ニナルが味方についたものだ」
ヌメェッと空間から湧いて出たクモリィも言ったわ。
「失礼な!って、クモリィ、あんた、新人研修はどうしたのよ?」
今、キュー・ティーは新人の指導に行ったのよ?
その指導される新人のクモリィが、何でここに居るのかしら?
「クモリィ殿は、新人の研修なんか速攻で片付けて来わよ」
ドラウトが言ったわ。
「まぁ、有能なマスコットだからな」
そう言いながら、クモリィがふんぞりかえってるわ。
「キュー・ティーは?まさか、ニナル?」
訊いてみたわ。
指導員のキュー・ティーは何処に消えたのよ?
もしや使えないピンクのどぶねずみが、キュー・ティーをあんなに嫌がってたニナルの処に送り出したの!?
「はぁ?キューティーィィイイ??ニナルゥゥウウ??ナノちゃんは何を寝惚けた事をほざいているのかしら?自覚が無いのも大概にしてほしいわね。キューティーがニナルって、はぁっ!?」
ドラウトが吐き捨てる様に言いやがったわ!
「そうか、ドラウト達の件が心労になって、ナノちゃんは遂に御脳が可哀想な事に成ってしまったか。ドラウト、責任を持って介護をしろよ」
クモリィも失礼な事をほざいてやがるわ!
「誰が御脳が可哀想な美少女よ!!」
抗議よ、抗議!
「ナノちゃん。良く聴いて」
ドラウトが真剣な口調で言ったわ。
「な、何よ!?」
こっちから抗議したのよ?
「誰も、誰ひとりとして、美少女とは言ってないわよ」
ピンクのどぶねずみが言ったわ。
「そう。百歩……いや一京歩譲って『【美】しさが【少】しもないし戸籍上だけでは【女】かもしれないし』と言う意味でも、誰も言ってない」
金色の輩まで言いやがったわ!




