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脱兎よ
「でも、まぁ、美【の】少【ない】女【みたいなの】って、自覚があるみたいだな」
尾苜秋礼大先輩が、何か言ってるわ。
「義妹。御義母様も、マイ・ダーリンも、お義父ちゃんも居ないのなら、ここに居るべき理由がないわ。おいとまするわ。ほら、1、2の3でよ!」
ニナルが言ったわ。
勝手な言い分ね!?
いきなり来て、突然帰るって!
「どうぞ、どうぞ」
まぁ、目障りだから、とっとと帰りなさいよ!
「「1、2の3。ごきげんようぅぅぉぉおお……」」
まぁ、凄い速さで、後ろ向きに走って、ふたりとも逃げるように出て行ったわ。
『まるで脱兎ね』
キュー・ティーが言ったわ。




