表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
197/1300

新任よ

「なにあれ!」

お昼前。

あたしの部屋に現れたニナルのマスコット役はずんぐりむっくりの不細工な海獣だったの。

「じゃ、これで。これから宜しく頼む」

ソリスが、銀色の首輪を不細工に着けたわ。

「このマー・マン、粉飾潔斎して任にあたる所存でござる」

ござる?

変なしゃべり方の不細工ね。

とにかく海獣の名前が、マーマンって安っぽいわ。

まぁ、ファミリーネームなら、名は体を現すでしかたないわよね。

不細工で安っぽいんだから。

「お前は、何・マーマンなのかしら?」

訊いてみたわ。

「おぉ、あなたがリーダーの〃〃〃〃〃でござりますな。マナティタイプのマー・マンと申しまする。よしなにお願い致しまする」

あぁ!?

マナティっていったら、ジュゴンと双璧の人魚のモデルって話よね。

このマーマンはずんぐりむっくりだわよ?

で、一部聞き取れなかったんだけど?

何ていったのかしら?

「マーマンは、あたしが、何ていったのかしら?」

「はい、それは……」

「黙ってマー・マン!……ナノちゃん。人生には知らなくて良い事と、しってはいけない事が有るの。まだ地球次元に馴れていないマー・マンには、その判断が出来ないの……」

「いえ、魔法美少女戦隊リーダーのナノちゃんの、あまりの美しさに、雄として求婚の歌を発してしまいましてそうろう」

そうろう?

ドラウトの発言に被せて、マー・マンが言ったわ。

何よ、ドラウトがアワアワするような事を言ったわけじゃないじゃない。

マー・マンはマナティなのよ!

マナティは人魚のモデルなのよ!

そのマー・マンは雄。

人魚は主に女性形態よ。

なら、あたしは女性形態の人魚の様なのよ。

誉められてるじゃない。

「別に、知ってあたしが怒り狂うような話じゃないじゃない。マー・マンからの求婚。よろしくってよ。残念ながら、あたしにはバル様が居るからマー・マンと結婚する事は出来ないけど」

気分が良いと饒舌になっちゃうわね。

「それは残念至極」

本当に残念そうにマー・マンが言ったわ。

「ナノちゃん。本当にそれで良いのね?後で怒り狂って、そのゲンノウでマー・マンを撲殺とかしないって事で良いのよね?」

ピンクのどぶねずみが何か言ってるわね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ