要望よ
「ドラウト、どうせ、あんたもあたしのマスコット役を丸投げする気だわよね?委託先はプランジャーにしなさい。無事に戻って来たらだけど。いいこと!?」
希望を伝えたわよ。
ソリスの替わりのニナル付きのマスコットの選定を、どぶねずみ達が地味色カラフル入り雑じってしてるんですもの。
「あぁ、大丈夫よ。プランジャーは無事に帰ってくるわ。でも、僕はナノちゃんのマスコット任務を委託したりしないから」
あら?
「真面目ね?」
「ソリス兄さんを視てると、ニナル付きのマスコットも楽だけど、ナノちゃんはニナルと違って、性格にネジくれ曲がった、つづら折りの螺旋階段みたいな処が無分更に楽だもの」
…………これは、あたしの性格を誉めてるって判断して良いのよね?
「良くあたしの性格を把握してるじゃない。あたしは、素直で正直な乙女ですものね」
気分がよろしくってよ。
気分が良いと寛大になれるわ。
御トド様からもらった、塩ムスビが少し塩辛くても、ママのお手製の甘めないなり寿司の惣菜として完食出来るわ。
「!!……ナノちゃん!それ、お昼ご飯じゃないの!?朝ご飯のいなり寿司と一緒に食べちゃって、お昼はどうするの!?」
ドラウトが訊いてきたわ。
気分が良いから、寛大に答えてあげるわ。
「これは、朝とお昼の兼用のブランチなんだから、何の問題もないのよ」
「本当に?……まぁ、ナノちゃんが良いなら、僕は何もいわないけど。僕もニナルのマスコットの選定会議にいくから」
ドラウトがどぶねずみの群に加わったわ。