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丸投よ

「ドラウト。お前が命の恩鼠だ」

ソリスが、ドラウトの手を握ったわ。

あの形状の前足で、良く握手が出来るものだわね。

「いいえ。すべてナノちゃんのお陰よ。ナノちゃんの国語力がもう少し、アレだったら、ソリス兄さんは間違いなく、あのゲンノウで滅多打ちにされて天に召されていたのよ」

あたしの国語力?

は、ともかく、滅多打ち!?

するわけ無いでしょう!

するなら頭を狙って1発で仕留めるわよ!

「確かに」

訳の解らないドラウトの言葉に、ソリスが頷いてるわね。

「ナノちゃんのゲンノウに……あっ!何でアディニウム達が居る!?」

ソリスがアワアワ言ってるわ。

「何を今さら。少し前から3匹とも居たわよ」

ドラウトが平然と言ってるわ。

確かに、シュヴリルとかグロッサーリスなんか、ちょこちょこあんた達の会話にチャチャを入れてたわよ。

アディニウムは地味色どぶねずみ4匹と同化して頷いてただけだけど。

「アディニウム達は、大声演技派やら無駄に元気娘やら御マニア様のマスコットの任務の方は良いのか!?」

あぁ、ソリスはそっちの心配をしてたのね。

大声演技派……ネーナちゃんの事よね。

無駄に元気娘……ヨネちゃんだわよね。

で、御マニア様……イヨちゃんの事はそんな風に呼んでるのね。

そう言えば、アディニウム達は、あたしの所にこのところいすわてる事が多いわね?

「いや何、シメリィ殿配下の元ドグマティック・パーソンの中で、つかえる奴を御マニア様達のマスコットに推薦しておいたから、何の心配もない」

アディニウムが説明をしてるわ。

そんな下請けに業務委託する大企業みたいな事をしてる自分達は楽をしてたの!?

「何!そんな事を!?アディニウム!なんて事をしてるんだ!こうなったらニナルに相応(ふさわ)しいマスコット役もみつくろってくれ!何、メインどころか、サブメンバー程の働きもニナルには出来ないから、マスコットは楽だ。誰か居ないか?」

ソリス……あんたも丸投(まるなげ)する気まんまんじゃないよ!?

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