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立話よ

あ、ヨネちゃん()の御トド様……じゃない、おばさんが出て来ちゃったわ!!

「どうするのよ、ナノちゃん!!」

ドラウトが喚いたけど、どうしようもないじゃない!!

「静観するしかないわ」

こうなったら、ジタバタしてもしょうがないじゃない。

「成るように為るわよ」

「諦めるのか!ナノちゃん!?」

アディニウムが叫ぶけど、もう道を横切った御トド様がプランジャーの肩を叩いてるわ。

「何か、平然と立ち話を始めたぞ!?」

ブランシュネージュが言ったわ。

「平然と?なら、ゆるキャラの着ぐるみだとでも認識してるんでしょう。または、あたし達以外には、普通に見えてるのよ」

平然となら、つまり、普通にあっておかしくない物って認識してるって事よね。

あたし達、魔法美少女戦隊関係者にしか、巨大ヴァーチャスは見えない、とかに成ってるかと期待してたけど、何か違ったみたい。

御トド様や、骸骨さんには、ちゃんと、まんまの人間大のどぶねずみやらスッポンやらって見えてるのかもしれないのよ。

ただし、キグルミにしか見えないとか。

「何か出来ることがあろうが!」

サンドリヨンも言ってきたわね。

「ヨネちゃん家の骸骨さんも、玄関から視てるし、もうとり繕いようが無いわ。今さら、あのヒデリィ(もどき)とヴァーチャス(もどき)の群に、ピクセル・イリュージョンの魔法の詰まった銀の首輪を購入しろとは言えないしね。あたし達はブランチを続けましょう。あたしたち以外は違和感を感じて無いんだから」

「「「「「「「「「はぁ!?」」」」」」」」」

(あき)れたような声が合唱してる?

どぶねずみの群れが、感情を感じさせない18個の瞳であたしを視てるわ!?

「何よ!?その目は!?」

「ナノちゃん、このプラチナ・チョーカーは、ピクセル・イリュージョンの魔法とは何の関係もない、次元アフォーン社用の通信機よ?ナノちゃん達の変身アイテムと同じ、末端なのよ?」

ドラウトが、ニナルに向けるような、憐れみの視線をあたしに向けてる気がするんだけど!

そんな、頭の可哀想な子供を視るような眼で視られる謂れはないんだけど!

「それにナノちゃん。氏親とプランジャーはヴァーチャスじゃ無いぞ?あの三体のオリジナルのうちヴァーチャスはシメリィ殿だけだ」

アディニウムが言ったわ。

「はぁ?ヒデリィはいいとして、じゃスッポンは何なのよ?」

訊いてやったわ。

「はぁ……?そんなのドグマティック・パーソンに決まってるじゃない」

ドラウトがため息を付いたわ。

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