別口よ
あら?
着信が?
着信コール音のままね?
『はい、ニナル以外の着信は、変えておりませんので』
あら、残念ね。
バル様の別の曲にしておいて欲しかったわ。
まぁ良いわ。
誰かしら?
あぁ、ヨネちゃんだわ。
「はい。ナノよ」
『あ、リーダー?実は、突然、ヴァーチャスが消えたの。3人で、今まで付近の捜索をしてたんだけど、見つからなくて、諦めたの。で、リーダーのところにラットの使い魔達居ないかしら?』
「ドラウト達?は居ないけど、えーと……プランジャーなら居るわよ」
『プランジャー?え?お掃除用具が要るの?』
「?あたし付きの新しい次元妖精の名前がプランジャーなのよ」
『そうなんだ。リーダーが変な事を言ってるとか思ってビックリした。そうよね、使い魔なんだから、不思議な名前のも居るわよね。リーダーは沢山、御付きの使い魔が居るのね。流石よね。その次元妖精からグロッサリースに連絡が入れられない?何かこっちの通信機、使い魔達の通信機と巧くうながらないの』
流石とか、称賛されちゃったわ。
でも、通信機が繋がらないって、何よ?
あたしの処には、ニナルからバシバシ繋がってたのよ?
『もしや、ドラウト様達が今しがた何かしたのやもしれません』
そうね、すっぽん。
「もしかしたら、ドラウト達が何かしたのかもしれないから、あたしも連絡をしてみるわ。みんなは、もうピーコック・ヴァーチャスなんか捜さないで、お家に帰った方が良いわよ。もう夜なんだから」
『ピーコック・ヴァーチャス?孔雀の敵じゃ無かったですわよ?まるでワイフビーターでしたわ』
あら、向こうはヨネちゃんからイヨちゃんに替わったのね。
ワイフビーター?
何かしら?
まぁ……ニナルの相手にした孔雀のヴァーチャスとは別のヴァーチャスなのね。
『もう、帰りますぅ。お宿にぃ。早めに使い魔達との中継お願いぃ』
まぁ、ネーナちゃんの大声が響くわ!
でも、日本語が変よ。
お宿じゃなくて、お家よね。
まぁ、ネーナちゃんだから、仕方無いわね。
「じゃ、少し待ってて、ドラウト達と連絡をとってみるから」
『お願いねリーダー。じゃね』
最後はヨネちゃんがきっちり締めるのね。