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孔雀よ

「姑息?ナノちゃんはなんて脈絡の無い言葉を?」

ホントだ。

ドラウトの言った通り、ソリスは姑息だのニナルと一二をだのを言ったのを認識してなかったわ。

あきれたわ。

もう不問にするしかないわ。

認識してないんじゃ。

で、次はヴァーチャスよね。

ヴァーチャス・シメリィは、緑色のどぶねずみ風。

だけど、ソリスみたいな緑色じゃなくて、孔雀の羽を思わせる、キラキラ光沢のある緑色。

孔雀色って言ったほうが良いのかしら?

色の名前に孔雀色があるかどうかあたしは知らないけど。

シメリィをどぶねずみ【風】って言うのは、どぶねずみが孔雀色のミニスカートをはいてるみたいに見えるのよね。

ミニのヒラヒラのフレアスカートに見えるわ。

あれが王家の血を濃く引くあかしなのかしら?

プリンセス・ラキュサークの長いタコの脚風のスカートと、何か通じる物があるわよね。

でも、シメリィが吾が子って呼んだ、アンジェヴェール達4匹には無いのよね。

謎だわ?

「早よう、早よう!」

シュヴリルがお兄ちゃんとママとパパをあたしの部屋に連れてきたわ。

「まだ、エネルギー補給中であったに。続けますからね」

お兄ちゃんがぶつぶつ言う……あ、これ、プリンセスだ。

何か、プリンセス・ラキュサークは御機嫌斜めね。

「あらあら、シメリィじゃないの、久しぶりねぇ。ひでりは元気?」

ママがとぼけた事を、シメリィに言ってるわね。

ヒデリィなら、何日か家に居たじゃない。

イクヨちゃんの家で、忽然と消えちゃったけど。

家でゴロゴロしてたわよ、ヒデリィ。

「久しぶりね、イズミちゃん。……恥ずかしいところを、見せちゃったわね。今はヒデリィとは連絡をとって居ないのよ……立場が違い過ぎたの。役職は知ってるけど、今、どうしてるのかも知らないわ」

はぁ?

シメリィが、ヒデリィの拐かし指示を出してたんじゃないの!?

「へ?これが、シメリィ?意味が解らない?」

パパは混乱してるみたいね。

「そうよ?」

ドラウトが肯定したわ。

「だって、シメリィは、九ようもんのおかみさんのそっくりさんじゃなかったか?……ラットタイプの次元妖精だったっけ?」

パパが続けたわ。

「ヤスミにそっくり?……あぁ、あれは、変幻した姿ね。シメリィはね、基本的にはエメラルドグリーンのスカートをはいた、エメラルドグリーンのラットの姿なのよ」

ママが説明してるわ。

あの緑色はエメラルドグリーンなのね。

「ママの説明は、ためになるわぁ」

「え?今のママの話の、何処がナノのためになるポイントなんだ?」

あら、パパはテレパスかしら……違うわね。

うっかり、あたしの声が出てたわ。

だって、すっぽんが、口をパクパクさせて【こえ・こえ】って教えてくれてるもの。

すっぽんの口で、良くあんな事が出来るわね?

やっぱり次元妖精界のすっぽんは、そこいらのすっぽんとは、出来が違うのね。ジェスチャーで教えてくれたわ。

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