熟睡よ
「〜ェェブォエェェェ〜………変わらないじゃない!」
シメリィに、変化が起き無いわよ!
じたばたしてたのが静かに、ぶら下がって……!!
「ドラウト!死んでる!?」
「何でしょう?」
パールホワイトの地味色どぶねずみが、あたしの前に浮かんで来たわ?
「……シンデル、あんたを呼んだんじゃないから……にしても、紛らわしい名前よね」
「紛らわしい?なら……そうだ、ミドルネームでお呼び下さい。ブランシュネージュと申します」
シンデル・ブランシュネージュが言ったわ。
こいつ、太母様とか呼ぶ身内が、次元ワイヤーに首でぶら下がってるのに、心配する気配がないわね?
なら、本当に死んでるわけではないのね。
なら、視なかった事にしておきましょう。
そうなると、シンデル達の名前が問題ね。
「そう、あんたはブランシュネージュね。灰、茶、黒。あんた達のミドルネームも教えなさい」
質問よ。
「サンドリヨンです」
灰色どぶねずみはサンドリヨンなのね。
「シャプロンルージュです」
茶色はシャプロンルージュなのね。
「アンジェヴェールです」
黒いのはアンジェヴェールね。
「ちなみに、あそこで寝てる太母様のミドルネームはルミナスティと言います」
ブランシュネージュが言ったわ。
ルミナスティなのね…………って、寝てる!?
「あれ、寝てるの!?」
確認よ!
「「「「はい、熟睡中です」」」」
地味色どぶねずみの返事が綺麗に揃ったわ。