別訳よ
【友情】。
【友愛】。
【献身】。
こっちよね。
使えない、あいすぴちゃんは諦めて、モバイルで検索したら、ちゃんとした花詞が出たわよ。
『しかし、ジェラシー、恋に飽きた、愛情の薄まり、嫉妬深い女も……』
すっぽんは黙っててくれるかしら。
あたしに似合うのがイエローローズ……黄色い薔薇なのは、花詞が友愛、友情だから、カオちゃんに選ばれたのよ 。
だから他の意味は考えないで良いの!
『白薔薇は純粋、赤薔薇は情熱、ピンクの薔薇はしとやかで上品すが……まったく、似合わない方々でしたよ?そんな方々が選んんですよ?』
あぁ、確かに。
カオちゃんは純粋というより、恋多き女よね。
イクヨちゃんは情熱があるより、さめた感じだし、ルイも上品やらしとやかより、男前な性格だわね。
で?
何が言いたいのよ、すっぽんは?
『逆の意味で花詞を使っているのではないかとおもうのですが』
逆の意味。
恋多きカオちゃんに純粋。
さめたイクヨちゃんは情熱。
男前な性格のルイには上品。
確かに、逆の意味ね。
だったら、花詞が嫉妬深い女のイエローローズがあたしに当て嵌めれたのは、当然ね。
あたしは、あのニナルの土下座での懇願にすら応じる、慈悲深い博愛のナノですもの。