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何だよ

「あなたを成敗致します!」

とっちゃん坊やを、ビシッとサーベル的な何かでカオちゃん……ホワイトローズが指し示したわ。

何かBGMが変わったわね。

イクヨちゃんは赤いおっきな扇子、ルイはピンクのバトンを決めポーズみたいに翳してるわね。

やっと、3人オンステージが終わったのね。

マンションに、人の出入りが無くて良かったわ。

「どういう事だ!!」

まだ、とっちゃん坊やが喚いてる。

「あなたは、堕落したのよ!それをただす為に、我々は現れた」

イクヨちゃんが、しっかり言いきったわ。

「一人娘なら誰でも婿入り先候補なんて、許せない!」

サーベル突き付けるカオちゃんには、私的な怒りが見えるわね。

「恋愛からもっとも遠いところにいる、いたいけなナノちゃ……もとい、いたいけな女の子をたぶらかす、いけない男!」

ルイがビシッと言ってる。

けど、恋愛からもっとも遠いところにいるいたいけな美少女ってどういう意味よ!?

「「「運命的にゴッテスが征伐よ!!」」」

3人の声が揃ったわ。

「えい!」

カオちゃんがサーベル的な何かで、とっちゃん坊やをどつき回す。

それ、サーベルだとしたら、突き出す物よ?

「ウァァ!何なんだ!いきなり!」

とっちゃん坊やが悲鳴をあげながら逃げ回る。

カオちゃんにイクヨちゃん、ルイがそれを追いかけて、川沿いの方へ行っちゃたわ。

「……あぁ?……何よこれ?解る?」

ニナルがあたし達に声をかけたわ。

「全然」

これが答えよ。

「あれ、魔法美少女戦隊とは無関係の市民劇団だろ?帰ろうか?いい頃合いだろう、どうする?ナノちゃん?行って、寸劇観る?」

長どすこいが、代表して訊いてきたわ。

太どすこい、大どすこいも後ろで頷いてるわね。

市民劇団の寸劇……3人どすこいはそう判断したのね。

「そうね」

帰りたいわ。

「悪かったわね。……あぁ、無駄に愚兄に願いを叶えさせちゃったわ」

ニナルがブスッと謝ってから言ったの。

「願いを叶えさせちゃった?」

訊いてみたわ。

「そう。愚兄の借金5000円を棒引きしてあげる毎に、アタシの言うことをキケって契約してんのよ」

妹に借金してたのか、あのとっちゃん坊やは!?

「いくら貸してるの?」

訊いてみたわ。

「ざっと7万一寸よ。あいつ産休代用教員だから、誰か産休になる教師がいないと仕事が無いから」

産休代用教員って、そういうシステムだったかしら?

「ギョェェ!!」

何か気持ち悪い叫び声が!?

『あぁ、征伐が終ったようですな』

すっぽんが言ったわ。

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