唖然よ
「お待たせ」
「待たせなた」
新たに、ふたりの魔法女が現れたわ!
ひとりの基本色は赤、もうひとりはピンク。
赤いのも、ピンクなのも、見覚えあるんだけど……。
「レッドローズ!ピンクロゼ!」
ホワイトローズが叫ぶ。
けど、あれは、カオちゃんが呼んでるだけよ。
レッドローズ……イクヨちゃん。
ピンクロゼ……ルイ。
で3人は、ルイを頂点に3角形のフォーメーションで叫ぶ。
「「「麗しの舞花」」」
何か、何処からともなく、マーチングバンド的な、BGMが響いて来たわ?
「あ!?さっきの非常識女が居なくなったじゃない!?あんた知ってるの!?」
ニナル……あんたも節穴を装備してたの?
カオちゃんなら、今、目の前で恥ずかしい格好で、オーバーなポーズ付けて踊ってる白いのが、そうよ。
……教えては、あげないけど。
「そうなのね。ほんとにぃー?」
『棒読みですぞ』
良いのよ。
相手がニナルなんだから。
「誰だ貴様等!我がスイートハニーをどうした!」
奇妙なダンスをしてる3人を指差して、とっちゃん坊やが喚いてるわ。
あぁ、とっちゃん坊やも節穴を装備してたのね。
さすがダメ兄妹。
『あの方々は、我々のインフェルノスより、上位の次元世界からの力を使っておられますな。さらがら、歴代エンプレスの様に』
歴代エンプレス?
『アグリィー様や、クラムジィー様達の事でございます』
あれが?
インフェルノスの女帝に匹敵する【力】なの?
ただ、奇抜なコスプレしたカオちゃん、イクヨちゃんとルイが奇妙なダンスをしてるだけに見えるんだけど?
フォースはいいけど……ここ、マンションの玄関よ?
カオちゃん達は恥ずかしく無いのかしら?