何事よ
『何やら、長くなりそうですな』
そうね、すっぽん。
「帰らない?もう、ニナルが土下座した分の頼まれご……エッ!?」
「……どういう事。あたしと言う者が有りながら、ナノをたぶらかすなんて!!ナノは、恋愛にもっとも遠い星の下に産まれた、恋愛の何かも解らない生き物なのよ!?」
ビックリよ!
忽然とカオちゃんが現れたの!
ズシン!!
痛い!
「ナノ!大丈夫?」
とっちゃん坊やに、乱暴に振り払われて、ころんじゃったら、カオちゃんに気遣われたわ!
「あ、ありがとう」
この、恋【に】一直線なカオちゃんに、こんなふうに気遣われるなんて、これは夢かしら?
『現実でございます』
そうよね、すっぽん。
「仔猫ちゃぁん!?」
とっちゃん坊やがすっとんきょうな声を上げたわ?
「Another Dimension Force Evolution(アナザー・ディメイション・フォース・エボリューション)!」
カオちゃんの声が、高らかに響いたわ?
何事よ?
何よ!
カオちゃんから白い光が充ち溢れてる!?
カオちゃんが変身!?
魔法美少女戦隊には、まだ誘ってないわよ!?
『これは!インフェルノスの法式ではございません!』
すっぽん、つまり何よ!?
「Goddess of Love and Beauty White Rose Aphrodite(ガデス・オブ・ラヴエンビューティ・ホワイトローズ・アプロディーテ)神現!」
白を基調にした、魔法美少女戦隊に似た衣装の……カオちゃんが……が立っていたわ!?
銀色のサーベルみたいなのまで持ってるし!
『これは、我々とは別の次元の力で成り立っている、魔法女でしょう』
別次元?
何なのよ、いったい!!