表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
143/1300

此奴よ

『ナノちゃん!』

そうね、すっぽん。

とっちゃん坊やの左手につかまるのよね。

「迷冷泥先生!」

なによ、この手!

ぬるぬるするんだけど!!

うぅん、触りたくも無いわ!

「何かな、可愛い仔猫ちゃ……なぁ!」

あぁ?

この反応は……そうか、とっちゃん坊や、あたしのあまりの可愛さに驚いたのね?

なんていっても、今着てるのは、ママが徹夜で、厳選したお洋服だもの。

可愛いあたしが、更に可愛いく見えるはずよ。

「ニナルに呼ばれたのよ。先導しなさい」

本題を言ってやったわ。

「ニナル?ニナルの何なんだよ、貴女様(きさま)は!!放せよな!!!」

これはニナルの名前を聴いて、拒絶反応を起こしたのね。

「【シンユウ】」

ニナルに言われていたキーワードを言ってみたわ。

「はぁ!?あの自己中の権現みたいなニナルの親友!?何か弱味を握られてるんだろう!?ニナルの親友なんてやらされてる時点で貴女様(きさま)の自業自得だから助けないが。まぁ、ニナルのねぇ……」

(あわ)れみの視線で視られたわ。

「ナノちゃんは、どうしても【シンユウ】に成ってくれって、貴様(あなたさま)の妹に言われて、ここに居るんです」

あたしの後ろに立って、マナミくんが援護してくれてる。

「そうです。貴様(あなたさま)のお宅を訪ねるのだって、貴様(あなたさま)の妹に請われてするんです」

ナヒカリくんも援護してくれてるわね。

「苦情なら、貴様(あなたさま)の妹に言ってくれ」

ニギカゼくんも援護してくれたわ。

3人の若どすこいを、とっちゃん坊やが睨み付けたわ。

「……一重!二重!三段!……男だから良いものの……あぁ!ワンツースリー四兄妹(よんきょうだい)!」

3人の若どすこい、そしてあたしを視て、とっちゃん坊やが大絶叫ね。

こいつ……頭、大丈夫なの?

3人の若どすこい……ワンツースリーは、まぁ良いわよ。

対応してるから。

でも、それが何で、四兄弟なのよ?

三兄弟でしょうが!?

『ニナルの身内ですから。いたしかたないかと』

冷静にすっぽんが言ったわ。

確かにニナルの身内。

したかないわね。

「とにかく、ニナルの所に、キリキリ案内しなさい」

とっちゃん坊やに、キュッと手を強く絡めてやったわ。

「んぎゃぁ!三段が!二重も当たってる!」

「おっさん、うらやましい事をしてもらってんのに、嫌がるな。なぁ」

ニギカゼくんがドスの利いた声で、とっちゃん坊やに囁いたわ。

「そうだ」

「うん」

ナヒカリくんとマナミくんが頷いたわ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ