疎外よ
「亀、あんた、蚊帳の外ね」
亀に言ってやったわ。
「はい。ラキュサーク様から視れば、こちらは餌、食品ですから。そのラキュサーク様配下のシキッタース家中心の会議では、ラバーカップ家の者など、居ないも同然の扱いでございます」
亀が説明してくれた。
だから、食われるのは覚悟してるって、言ってたのね。
「亀、あんたも、地球のなんかとのミックス?」
訊いてみたわ。
ドラウト達は、どぶねずみとのミックス、シンデル達は'ホシ・ヒューマン'とか言う謎の地球生命体のとのミックスだもの。
純どぶねずみ次元のは、ソリスとプリンセス、今回湧いて出たヒデリィの3匹だけだもの。
「わたくしは、何のミックスかと訊かれたら、次元トータスと次元タートルのミックスでしょうか」
長い頸をひねりながら、亀が言ったわ。
「まぁ、地球次元的に分類すれば、亀では無く鼈でしょうが」
すっぽん……あぁ、聴いた気がするわ。
確か、こいつは無力化される前は、すっぽんヴァーチャスだったのよね。
今、あたしは、ベッドでビューティー・ウェルトを装着してトレーニング中なのよ。
で、ライトから次元ジュードでぶら下げられたまんまの亀……すっぽんと話してるの。
暇そうにしてるから。
10匹のカラフルどぶねずみは、会議をしてるみたい。
何の会議かは、わからないけど、元ヴァーチャスの白黒茶灰の4匹も交じってるんだから、まさか機密会議ではないわよね。