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氏親よ
「わしは、ヒデリィ・シッキタース。初めてお目にかかる。貴女が、愚息ドラウトの選びし、当代の魔法美少女戦隊のリーダー、プラチナ・ヒロイン・キューティーですね」
さっきの祈祷師みたいな、黄色いどぶねずみが、あたしの前に浮かび上がって言ったわ。
年齢を感じさせるかと思ったけど、ドラウトとかとは、色以外の見分けがつかない外見ね。
「この度は、解放の魔法が所望の御様子でしたが、生憎手元に無く、解放の呪術で代用しましたので、恥ずかしながら時間がかかりました。申し訳ありません。後は、我々はそのローテーブルを御貸し下されば、全てを済ませます。ナノちゃんは、存分にダイエットベルトをお使い下さい」
ペコリと頭を下げたけど、やっぱり、ドラウトやソリスの父親ね。
あたしのビューティー・ウェルトをダイエットベルトですって!