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遅いよ

ママ手作りの、美味しい朝ごはんをいただいて、いざ、学校よ。

今日のメインイベントは、ルイの憂鬱の素を断ち切る事よ。

「いって来ます」

うん、今朝はおトド様は居ないわね。

お兄ちゃんも、まだ出てきて無いし。

いつもの場所で、カオちゃんを待っわ。

早く出すぎたかしら?

「うぉ」

後から、ずるぺたずるぺた歩いて来たお兄ちゃんが、ちょっと挨拶して、高校に向かったわ。

「おはよう」

何人、クラスメイトや先輩を見送ったかしら。

本当にカオちゃん遅いわね?

もう、遅刻しちゃうわよ?

あら、バル様の天使な歌声が!

あたしのモバイルタブレットがらね。

あ、イクヨちゃんだわ?

「はぁい」

『ナノ?早く来て!もうカオは学校みたいよ!走って、走って』

ブッツン。

切れちゃったわ。

でも、そうよ走ろう。

遅刻しないように、レディ・ゴウよ!

ズシン、ズシンズシンズシンズシンズシンズシン。

軽快に、魔法美少女のリーダーらしく軽やかにね。

でも、この振動音は何よ?

ズシン、ズシンズシンズシンズシンズシンズシンズシンズシン。

段々大きくなるこの音は!?

音なんかまぁ、どうでも良いわ。

あ、校門が見えた。

ルイとイクヨちゃんが手を振ってるわ。

「ゼェハァ、ゼェハァ、ゼェハァ…………」

あら、息が、上がっちゃったわ!

「間に合ったな、ナノ」

イクヨちゃんが荷物を持ってくれたわ。

「ごめん、ナノ。うちの愚弟が部宅の朝練に間に合うように家を出たら、『たまたまカオちゃんが家の前を登校の為に通りかかって』愚弟がカオちゃんと一緒に登校したんだって。その連絡が朝練が終わった愚弟から有ったんで、慌ててイクヨに伝えてもらった」

ズンと落ち込んだ様に、ルイが言ったわ。

あたしも、カオちゃんの行動力を甘く見てたわ。

こんな、早朝に遠回りして待ち伏せなんて、非常識な行動に出るなんて想定外よ!

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