表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
102/1300

早朝よ

う〜ん、良く眠れたわ。

どぶねずみの気配が無いと爽快ね。

ほら、また気分よく目覚めたら、ドラウト達が居ないわ。

あら?

ドラウトの巣には、白黒茶色の3色どぶねずみがスピスピ寝てるわ。

居たのね。

それにしても、この茶色いのは、いったいどこから沸いて出たのよ!?

昨日の夜は、白黒だけだった気がするんだけど?

「シンデル、この茶色は誰よ?」

白いどぶねずみに訊いてみたわ。

ほら、白いのはバッチく無さそうな色だから、がっしり掴めるわ。

「ヒィィ!ど、どうか、捕食しないで下さい!雑食性ですから食べても我々は、美味しくないと思います!それにもうヴァーチャスとしての力は、回収されていて、至って無害な次元妖精なんです。信じて下さい!美味しくないんですぅぅ!!」

短い前肢を擦り合わせて、シンデルが震えながら言ったわ。

「シンデルの言うことは間違いありません。どうか捕食しないで下さい!我々は本当に美味しくないんです!」

黒いどぶねずみ……シンディルゥが、フヨフヨ浮かび上がり、あたしの前で前肢の短い指を組んで、祈るように頭を下げたわ。

「突然申し訳有りません。アディニウムに捕まり、プリンセスにより、こちらに封じられたスィンデリィ(Suinderyi)です。シンディルゥとシンデルの実弟に当たります。どうか兄シンデルを食べないで下さい!本当に我々は不味いんです」

茶色……輝く栗色みたいな毛色のどぶねずみはスィンデリィて言うのね。

それにしても、3色どぶねずみはそろって【食べないで!美味しくないの!】とかほざいてるけど、何であたしがどぶねずみを食べなきゃいけないのよ!

「食べるわけないでしょ!」

怒鳴ってやったわ。

「「「ヒィィィッ!」」」

ボテボテッッとシンディルゥとスィンデリィが、バスケットの巣に力尽きた様に落ちたわ。

あたしの手の内でシンデルも気絶してる!

全く、あたしを何だと思ってるのよ!!

朝から気分がヨロシク無いわ!

ぐったりしたシンデルも2匹の上にポイッ落として、あたしは学校へ行く用意よ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ