連絡よ
とりあえず、ビューティー・ウェルトでの23分のトレーニングが終わったわ。
そして、美しく磨かれたあたしが居るわ。
うん。
さぁ、健康に良いナッツをとりましょう。
机の上のボックスパッカーには、備蓄ナッツがまだ何粒かあったはずよね。
あら、マカデミアンだけじゃなく、アーモンドも有るわね。
ママが足しておいてくれたのね。
アーモンドを……あら、これ固いわね?
「ナノちゃん、それはソリス兄さんのお弁当の次元アーメンドよ。この地球次元のアーモンドじゃないわよ。多分、地球次元では玄武岩くらい固いわよ。ソリス兄さんどころか、次元ストマック搭載のプリンセスですら、地球次元では食べられないわよ」
ドラウトが言ったわ。
玄武岩?
吐き出すわよ!
「どうして、あたしのおやつ箱にそんな石が入ってんのよ!?」
何でよ、何で?
「ナノちゃんが、うっかり食べたら嫌だから、見えない所にいれとけって、それを指差し、今朝がた言ってたからだ」
ソリスが言うけど、記憶にないわよ?
「知らないわよ!」
ソリスとシンデル、ドラウトが集まってひそひそ話ね。
'あれはやはり寝言が〜'
'うっかり殺されるところで〜'
'寝相というレベルては〜'
'夢遊病や睡眠障害か〜'
声がでかいわよ!
みんな丸々聴こえてんだけど?
気分が悪いわ!
うん。
まだ、9時前だから、勉強会の事をネーナちゃん達に伝えておこう。
次元アフォーンで、まずはイヨちゃんに連絡よ。
『はい。こちらはインフェルノス次元アフォーン通信社です。ただいま、ユーザーに通信をお届けすることができません。おそれ入りますが、時間をあけてから、もう一度ご連絡下さい。ご利用ありがとうございました』
ブッツン。
何よこれ?
次は、ヨネちゃんによ。
『はい。こちらはインフェルノス次元アフォーン通信社です。ただいま、ユーザーに通信をお届けすることができません。おそれ入りますが、時間をあけてから、もう一度ご連絡下さい。ご利用ありがとうございました』
全く同じね。
じゃ、ネーナちゃんよ、ネーナちゃん。
『はい。こちらはインフェルノス次元アフォーン通信社です。ただいま、ユーザーに通信をお届けすることができません。おそれ入りますが、時間をあけてから、もう一度ご連絡下さい。ご利用ありがとうございました』
3人とも出ないじゃない!