雛と朝
ん…眩しい。
ここどこだっけ…あっ!そうだ学校行かなきゃ!
ベッドから起き上がるってここどこ?
周りを見るとベッドと机以外何もない。
「ピンポーン。おはようございます。
ただいま、午前6時30分です。健やかな一日を。さて、今日の占い一位は…」
機械的なアナウンスがスピーカーから流れてくる。
あぁ、体がだるい。
眠いなぁ、よし寝るか…。
あたしが決意を固め寝ようとしたとき
「おはようございます。朝の健康チェックです」
あぁもう…誰だよ…。
「あっ、きさのちゃん。おはよー」
「おはようございます、雛さん。
朝早くから申し訳ないんですが、この機械に
手を乗せてもらえます?」
んーめんどくさいなぁ。
あたしはダラダラと手を機械に乗せる。
ピピっと音が部屋に響く。
「ありがとうございます。これでおしまいです。あっ、あと所長がお話があるそうです」
ん?所長?誰?
あたしが必死に寝起きの頭で考えていると
「所長っていうのは車椅子の…」
あぁ、あの人か。
「それじゃ、私はこれで」
きさのちゃんが部屋からテコテコと出て行く。
「よし!寝るかぁ」
「よし!じゃないよ。まったく」
チッ、次から次へと安眠妨害が!
「あっ!えっと…所長?」
「なんで人の名前に?をつけるんだい」
いや、だって名前知らないし。
「あの、ここどこですか?」
「ん?煙のやつまだ説明してなかったのかい
あいつったらまったく…」
いやいや、なんにも説明せずに戦わせたの
アンタだろ。
「んじゃ、言うか。ここはね、魔女庁
武器管理課だよ」
武器?んじゃなんであたしは
ここにいるんだ?
「なんで武器管理課なんてとこにいるんだって思ってんだろ?そりゃね、あんたそのものが武器だからさ」
「あたしが…武器」
「あんた、自分の力わかってんのかい?
あんたみたいのが暴れたら、甚大な被害がでるんだよ。だからここで管理してんのさ」
管理ってなんか嫌だな。
「まっ、そんなことは建前でやってることは武器の管理と、Majo達のお世話係ってとこかね」
へぇー、そんなところだったんだ。
てか、学校どうするんだろ?
「あっ、それと学校。あんたがいままでいってた学校でいいよ」
「えっ、いいんですか?」
「でもね。あんたと学校側の記憶消しといたから、あんたは編入生ってことになるね」
へっ?記憶を消した?いやいや、そんなことはないはず。
思い出せ…あぁ、ダメだ思い出せない。
「まっ、学校は明日からだからね。
あと、今日は研修だから8時になったら迎えにくるから準備しておきな」
そう言って、部屋を出ていく。
「研修かぁ、ダルいなぁ」
そう言いながら、あたしは机の上にある
黒いジャージに着替える。
まぁ、よくわかんないけどがんばるか!
「よし!がんばるぞ!」