雛と部屋
「あぁ!我が神よ!何故そのような御姿に!
…まさかあなた達がやったんではないでしょうね?」
「ぜっ全員構え!」
「ふぅ」
パチンと音がすると拘束具と目隠しが弾け飛んだ。
「おぉ!我が神よ!やっとその御顔を拝顔できましたか!」
そんなことを叫んでいる男はこっちに向かって歩いてくる。
そして、青白く光る瓶を仰々しくさしだした。
「さぁ、どうぞ我が神よ…」
「えっ…と…おじさんだれ?」
「私はあなた様の下僕でございます。
さぁ!はやくお飲みください!」
そして、その瓶の中身を勢いよく飲んだ。
身体の中に何かが入ってくる。
「あっ…あっ…あぁぁぁぁ!」
「おぉ!さすが我が神でございます!
さぁ!その力を私めにお見せください!」
風が巻き起こり部屋中が壊れ始める。
さらに、カマイタチがおこり、男達の身体が
バラバラになって飛んでいく。
風がおさまると男が拍手をしていた。
「素晴らしい!これこそがあなた様の力でございま…」
「契約完了。Majoの生存を確認。全行程完了しました」
「よし。いつものようにしておけ」
部屋には機械音が響きわたっている。
「ピンポーン。おはようございます。ただいま午前6時30分です。健やかな一日を。さて、今日の占い第一位は…」
「…ん?」
あー眠いーよし!
「寝るか〜」
「…さん!雛さん!」
「ん?あーきさのちゃんおはよー」
「おはようございます雛さん。今日から学校ですよ。
急いでくださいね」
あーきさのちゃん昨日言ってたなー。
「よいしょっと…ん?」
ベッドから立ち上がって部屋を見わたすと、まぁ色々と変わっている。
まず、タンスがある。
今まではジャージと制服しか無かったためハンガー一個で足りたのだが…てかあたし…
「私服持ってないじゃん…」
はぁ、まっいいか。
あとで所長に買ってもらおう。
次に机。
今までは真っ白で…あたしの一番キライな色だったんだけど…今は大好きな黒だ!
壁紙も真っ白から黒と白のツートーンカラーになっている。
よくよく見ると、ベッドも黒と白のツートーンになっている。
昨日は泣き疲れてすぐ寝ちゃったけど、あぁなんていい部屋なんだ!
「へへへへ…」
はっ!いかんいかん!
部屋が新しくなって浮かれていた。
うわ…きさのちゃんも引いちゃってるし。
「あーはやく着替えないとなー」
とりあえず、ごまかしてテキパキと準備をする。
長い黒髪をぱぱっと結んで制服は…そうだ破っちゃったんだ。
「あのー制服は?」
「あっこれです!」
きさのちゃんが新品の制服を取り出す。
「おぉー!」
新しい制服をビシッと着る。
その場でくるっとまわってみる。
「どう?」
「かわいいですよ!雛さん!」
「へへへへっ」
「って、時間ないですよ!雛さん!」
うそ⁉︎マジで⁉︎急がなきゃ!
「ふぅー」
緊張するなぁ。
ただいま、1年8組前。
「てか…先生遅刻って…」
そんなことを考えいると教室の中から
「それじゃ、お願いします」
と声がかかる。
「よし!」
ガラガラっと扉を開け教室に入る。
「皆さんこんにちは。佐藤 雛です。よろしくお願いします」
ふぅーなんとかのりきった。
「んじゃ、質問タイムにいきまーす」
司会のメガネの男子生徒が話を進める。
は?質問タイム?いやいや!ムリムリムリ!
なんも、考えてないし!
「んじゃ、はーい」
窓際のチャラい男子が手を挙げる。
「んじゃ、深野」
「んじゃー佐藤さんは何番目のMajoなんすか?」
「…へ?」




