狭山と記憶
えっ…嘘でしょ?
あたしが?
「あの…本当に?あたしが…?」
「ここで嘘ついてどうするんだい?本当だよ
急にバカでかい音がしたとおもったら警報だよ。そんで、あんたの部屋にいったら壁にでかい穴だよ。その後、あんたの魔力を追って行ったらまぁ、びっくりさ。なんたって、魔女の山築いちまってるんだもんね」
そんなことが…」
「まぁ、そんなことはどうでもいいんよ」
いや、どうでも良くはないだろ。
「問題はこの部屋だよ!ここは職員がやっておすくからさっさとでていきな!」
きさのちゃんと一緒に部屋からつまみ出される。
きさのちゃんが目をごしごしとこすって立ち上がる。
「よし!行きましょうか雛さん!」
「何処に?」
「お風呂ですよ!お風呂!」
「お風呂?」
「はい!気分転換にもなりますし、それに明日から学校なんですからね!」
「がっこう?」
「はい。所長が気を利かせてくれて、特別クラスにしてもらいましたんで安心してください」
特別クラス?まぁ、いいか楽しそうだし。
「よし!んじゃお風呂行こうか」
「はい!」
かぽーんという音が響きわたる。
そして、前には桜と富士山が広がっている。
「ありがとね、きさのちゃん」
「どうしたんですか急に?」
「いや、あたしがさ…」
ダメだ涙がでてきてとまらない。
ずっとガマンしてたのに…。
「雛さん!」
「…ん?」
「泣いてもいいんですよ…」
「ありがとねっ…ありがとねっ…」
「第一級深層突破これより第二深層へ移行」
(ん?ここはどこだ…)
「第二深層突破これより魔女契約へ移行」
何かが身体に入ってくる。
なんだこれ?昔の記憶…?
「お母さーん!ただいま!」
「あら、おかえりなさい○。学校楽しかった?」
「うん!あのね、がっこうでね…」
平穏26年4月20日…そうだ…たしかこの日。
たしか…あの日の夜は霧が濃かったんだ…
「おかあさんおやすみー」
「はい。おやすみなさい」
そうだ…このとき…。
「おかあさんおはよ…」
そうそこには、血まみれの肉塊があったんだ…。
「うっ…おえっ!」
気持ち悪かった。
ただただ気持ち悪かった。
「はぁはぁ…」
そして、あのチャイムが鳴った。
ピンポーン。
「失礼する。お前が○○ ○だな。
特殊殺人罪で逮捕する」
「…えっ?」
気づいたときには、手錠をかけられて男たちに囲まれていた。
「罪人○○ ○。おまえの行った特殊殺人罪は極めて残酷で実の母親をあそこまでするのは異常だと判断し全員一致で…存在権の剥奪を言い渡す!」
このとき、あまりにも急な展開だったからこの後の記憶がはっきりしない。
唯一覚えているのは、この後の部屋での記憶だ。
「これより、○○ ○の存在権剥奪の儀式を執り行う」
ベッドに目隠しをされて固定されている。
「はなして!はなしてよ!イヤだよ!イヤだ!」
必死に反抗するが幼い力ではどうにもできない。
そして、その時そいつに会ったんだ。
耳をつんざくような音が響きわたる。
「なっなんだ⁉︎」
「急に申し訳ありません。私、剣崎と申します。
我が神をお迎えに上がりました」




