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Majo  作者: ノラ
16/24

雛ときさの

「雛さーん朝ごはん持ってきましたよー!」

扉の向こうからきさのちゃんの声が聞こえてくる。

「あぁ…」

殺風景な部屋は凄まじい有様になっている。

ベッドはバラバラになって机はもう原型をとどめていない。

壁は所々がへこみスピーカーは見るも無残な姿になっている。

「はぁ…」

この惨状から一週間になる。

「もうどうしていいかわかんないよ…」


狭山との戦いのあと気づいたらベッドに寝かされていた。

「ん?ここどこ…?」

まわりを見渡すと体からたくさんのコードがのび、手足が拘束されていた。

「ふぅ…」

ため息をついてみるが何も変わらない。

「あたし…何したんだっけ?」

すっぽりと記憶抜けている。

ふと、隣のベッドを見ると血まみれの人が寝かされていた。

「うっ…!」

吐き気がこみ上げてくる。

「誰か!助けてください!ここから出してください!」

扉があいてカラカラと車椅子が入ってくる。

「なんだい騒がしいね」

入ってきたのは所長だった。

ここまでの記憶はある。

だが、ここからどうやってこの部屋にいるのかはわからない。


そして、この有様だ。

「あぁ…お母さん…会いたいよ…」

そうだ…お母さん…。

「会いたいよ…」

涙が溢れてくる。

これも、何度目だろう。

「あの時に…死んでおけばよかった…」

頭をかきむしる。

「あぁっ!もうなんなんだよ!なんであたしだけこうなんなきゃいけないんだよ!」

「雛さん!雛さん!落ち着いてください!

雛さん!」

「えっ…」

「やっと落ち着きましたか…」

「きさのちゃん…」

「やっと…落ち着きましたか…雛さん」

「あたし…何を…」

部屋を見渡すと扉があった場所に巨大な穴が空き廊下で警報が鳴り響いている。

「よかったです…雛さんが無事で…」

きさのちゃんを見ると顔がぱっくりと切れている。

「きさのちゃん…その顔…」

「よかったです…雛さん…本当によかったです…」

きさのちゃんがあたしの胸に顔をうずめて泣いている。

「ありがとう…きさのちゃん…」

「ぐすっ…いえ…雛さんが…ぐすっ…本当によかったです」

カラカラと音がして車椅子が部屋に入ってくる。

「やっと落ち着いたかい佐藤 雛…いや、こう言うべきかねMajo013…通称魔女殺し」

「ちょっと待ってください…どう意味ですか…所長」

「あんた覚えてないのかい?」

「何をですか?」

「まさか、ふざけてるんじゃないだろうね?」

「当たり前ですよ」

「ふぅ、あんたはねこの一週間で魔女や魔獣を何百体と殺したんだよ」

「えっ…」

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