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雨に想う

作者: 雨空 雪乃
掲載日:2026/06/18

空をつつむこの灰に想う

隣を歩む君の姿


空を堕ちるこの雫に想う

あの日見た夢を


今は見えぬあの星に想う

夢幻と消えた日


あの日見たあの空に想う

時の輪の奇跡を



昇る

 纏う

  堕ちる

   雫へと


河へ

 海へ

  そして

   また空へ


揺れる水滴に揺蕩うように

逆しまに昇る雨粒のように


昇る日のあの頃を想い、歩む――


花の名も

 草の名も

  木の名も

   この心も


想い出も

 その声も

  表情さえ

   褪せていく


まぁ、だとしても私はまだ、生きている


ある人は言った

――遠く時の輪の接する処で、また…と


信じていれば、必ず逢えるんだってさ


私もそれを信じた

それでも君には、未だ逢えないまま


止まってしまいたい…と思うこともあるけれど

それでも私はまだ、君を憶えている。忘れていない


この雨と、君の結晶は

ずっとここにいるとでも言うように


どんな未来でも、君を想う私がいる


君を想い、歩んだ先の

遠く時の輪の接する処で


…きっとその処でも雨なのだろうけれど


雪のようだった君を

雨のようだった私は


遠い遠い空でまた、灰となることを信じて


またこの季節の雨に想う

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― 新着の感想 ―
出会いという奇跡を、遠く時の輪の接する処、と表現されているのが印象的でした。 雨や雪が空から降り、草木や大地を潤して、また蒸発して雲をつくる循環の輪があるように、想いもまた結晶のごとく、巡りゆくのか…
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