第1話 始まり
初投稿です。
納得できるまで色々変わりますが、お付き合いください。…お願いだから第一章は全部みて!?長編だよ!?1話で決まらないでしょ!?
あと、カクヨムでもあるから
そっちもみろ!!
……見てくださいよ〜(ゴマすり)
『王道とは決まった道のことじゃない。偉大な王が通った道だから、王道なんだよ』
――【堕星】アルス・ワードより
僕、転生したかも知れません
森の中の訓練所で頭から血を流して、大の字に倒れ込みながらそう思う。いや、転生とは違うかもしれない。思い出したほうが正しいのかもしれない。…同じだな
「アルス〜すまん力が入りすぎたかもしれない」
遠くにいた老人が大きな声で謝りながら近づいてくる。今にも泣き出しそうな表情だ
「すまんの〜すまんの〜」
「じいちゃん、謝らないでよ。修行をつけてくれっていったのは僕だよ」
「そうじゃが…」
「だから気にしないで」
うん、悪いのは、ぼけ〜としていたのは僕だし。だから謝らないで欲しい。こっちが申し訳なくなる。とはいえ何で今思い出したんだ?…う〜ん?まじで前世(仮)あんまり覚えてないんだけど。
「やっぱりどこかにケガを!?」
「ふえ?」
どうやら、頭や身体をクネクネしていたらしい
…クネクネしてるってなんだよ…おかしな…の…
「アルズゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」
視界が朦朧とする。立派な白い髭をした老人が泣いているのが映る。どうやらケガがやばかったらしい。ハハッ、じいちゃん「ス」が「ズ」になってるや。そんなことを思いつつ僕は気を失った。
目が覚めるとベットの上だった。
「知らない天井だ…」
お約束の呪文を唱えて上半身を起こす。木造の家で暖炉が火が心地よい音を鳴らしている。あぁ、ここは家か。じいちゃんは…いないな。う〜ん暇だし、今の状況を整理しておこう。
Q.転生した、もしくは思い出した?
恐らく思い出したが正しいたろう。今までのアルスの記憶もあるからね。
Q.人格は?
多少混ざりあったけど、多分「僕」のほうかな?ただの記憶として前世がある感じ?
そんなことを、考えているとドアが開いた。そこから出てきたのは、血まみれの白い何か…ではなく血で髭が染まったじいちゃんだった。
「ア、アルスさっきは――」
「先に言っとくけど、謝るのはなしだから」
「んじゃぁ!?」
やっぱり謝るつもりだったんだ
「悪いのは僕だから、もうこの話終わりね」
「うむ…わかったのじゃ…。ところでそのお腹はすいとらんか?」
乙女のように、もじもじしながらじいちゃんはそういった。たしかに、目が覚めてから何も食べてないな。
「そうだね、お腹がすいたね」
「ふぉふぉふぉ、そんなことがあろうかと、ご飯を狩ってきたのじゃ。さあ、食べようかの〜」
そう言って今にもスキップしそうなくらい嬉しそうにご飯を取りに部屋から出ていた。背後にお花が飛んでるよ。っていうか、やっぱ「狩る」なんだ。
まぁ、そうかこの世界だもんな。そう言って僕は窓の方をみる。ジャングルみたいな森の中で、キメラみたいな魔物とでかいヘビみたいな魔物が戦っている。うぉ、ここまで衝撃波が飛んできたんだけど。…怖いな。
「アルスや、ご飯じゃよ〜」
そんな声とともにお盆に、湯気が立ち昇るスープに、チーズが乗ったおかゆを乗せて、じいちゃんが入ってくる。美味そう〜!
「ありがとう!じゃあ、大地の恵みに感謝を」
「感謝じゃな」
そう言ってベットの上で上半身だけを起こしながら食べ始める。小屋が外の衝撃波でまた揺れる。…う〜ん、異世界転生(仮)をしたけど旅はごめんだね。怖すぎるわ。ここで普通に暮らして親孝行…いや、じいちゃん孝行をするんだ。そう決意し、ご飯を口にするんだった。
口の中に広がるうまみ。
やべっまじ、うめぇよ!うま!
◆◆◆◆◆◆◆◆
その夜、不思議な夢を見た。
暗い夜空に溶けていくような感覚がした。
「お宅の―子さんは、もう――――」
誰かが話し合っている。
白い服を着た人物と男女の二組だ。白い服を着た人物から告げられた言葉に女は崩れ込み泣き、男は啞然としている。
なにが起こっているのか分からなかった。
視界は朦朧とし、体から管のようなチューブが伸びているのが見える。
手を伸ばそうにも体が動かない。
しばらく、静寂が続いた。
ピッピッピッ。機械の音だけが響く。
「―めんね」
「ご―んな―い」
いつの間にか近づいていていた、2人の男女は耳元でそう呟く。顔を向けようともしても動かない。
そんな俺の様子を見ると、さらに泣きそうな声で続けた。
「ごめんね。…もしね、次の人生があれば―――」
部屋に、ピーーッと音が響いた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「はっ……はぁはぁ」
勢いよく、飛び起きる。
目から涙が溢れていた。
……?夢をみていた気がする。
なにをみたんだ?覚えてない。
背中や全身が汗でびしゃりとぬれている。窓に目をやると、まだ夜遅くだった。
ベットに横になり、寝ようとするが眠れない。
…しょうがない、散歩にでもいくか。
「うひょ〜、さむ」
縮み込みながら、外に出て歩く。夜風が頬に触れてそこが体温が下がっているのが感じられる。
今、僕は一人で森の中にある小坂を登っている。
僕はさっき見た夢を忘れてる。なんだっけ?
胸がモヤモヤする。
そんなことを考えていると、辿り着く。
そこは花が沢山咲いている崖の上だった。ここでは小屋や森全体を一望することができる場所だ。
僕の昔からのお気に入りの場所でもある。なにかあれば、いつもここにくる。
近くにあった切り株に腰掛ける。その際に口から白い息が漏れ出る。
「スゥ〜ハァ〜、うん。やっぱりここはいいね」
不意に空を見上げた。その時だった。
空一面の流れ星が流れていた。
いや…これは…
「――流星群だ」
『綺麗』
続けて出た言葉だった。
しかし、心の底から出た言葉だった。
手を上にあげ、握る。
掴むことはできなかった。
…旅は無理でも、旅行ぐらいならいいかも。
そう、アルスは思った。
現在、アルス7歳 旅まであと5年
第一章のクライマックスの伏線はここにある。
カクヨムもみてね!
私が、土壌踊りをして喜びます。