三度目の人生
意識がまだ残っている僕は、金属の足音が聞こえて、まさか死神か。
僕の地面に伏せている僕はひっくり返されて、見覚えがある鎧の姿が目に合った。
かたかたで鎧の人が僕の肩を掴めて、どっかに連れて行く。
「はあ」
なにかの刺激で、深く呼吸して、目が覚めた。また、転生したのか。ちょっと気を取り直して、僕は前にいた酒場の中にいる。
体がまだ痛いな。周りを再び確認すると、さっきの鎧の人がいた。
「おお、目が覚めたか。お嬢ちゃんが道端で見つかって、ここに連れて来られた」
お嬢ちゃん、なんの話。テーブルの上に倒れている僕は体を起こして、毛布が落ちた。
「なに、やっているこの馬鹿」
後ろから、鎧の手が毛布を覆い直した。
振り返ると、綺麗で、鎧の隙間に洋服の生地が見えていて、下がスカートで、若くて赤い髪の女性がいた。なんか、僕の体を必死に隠そうとしている、もしかして、僕の体に何かあったの。
そう思って僕は自分の体を触り始めた。皮膚が前より荒れなくなった。ちょっと、足が細くなった。手が下肢から鼠径に移動している時、なんか普段より邪魔がなさそうね。へ、これはなに、触ると変な感じ。毛布を覗くと、へ、これ男のもんじゃない。これは。
「きゃあああああ」
僕は慌て始めた。いったいなにがあったの。
「ど、どうしたの君、まだ痛いのか。それとも、おい男子」
もう一人のピンクの髪色の鎧の女の子が僕を心配している。
「その反応、当たり前だろう。男共外へ」
女将さんの威厳の声で、鎧の男たちも動揺して、言う通りに外へ出た。残りは鎧の女の子たちと酒場の女子店員さん、へ、狼さん。
「ほら、錬金術師さん、こういうの専門がお前しかいねよ」
「お嬢ちゃん、いえ、 お坊ちゃん。君は毒に盛られた。口内の唾液を分析して、 ポーションの痕跡が見つかった。かなり、高力な物で、恐らく裏のやつかもしれない」
「はっ、裏の ポーションはただの噂話じゃね」
赤髪の女の子が声を掛けた。
「自分もそう思った、、、、、そう思った、でもこの子の状態を見ると、どう見ても、裏ポーションの仕業だ。噂が本当になるなんて」
裏ポーションは一回しか効かないもので、同じポーションを飲んでも、その効果がもう一度発揮しない。普段の ポーションは時間が経って、効果がなくなるか、それともそれをキャンセルするカウンター ポーションで効果を消すか。裏では効果の結果が消えない。噂では、他人になる薬とか、ビースト化する薬とか、どんな傷も癒す薬もある。
「こういう、大規模な体の変形は途中に本来ある物も消えるかもしれない。例えば、スキルなどのこと」
「どうでもいいよ。どうして、僕に、彼らは僕にこうしたの。パーティーの仲間はずだったのに」
「君さ、南出身かい」
あまり喋っていない鎧の女の子が初めに声をした。
「えっと、この町が僕の里の北方向なので、はい」
「一部の南の人は青い髪色が嫌いなんだ。どんだけ仲良くしようとしても、彼らは根本的に君のことに不信を持って、心の底で拒絶している。君を仲間に入れさせるのは君が必要か、それとも共通の敵がいるからだ。その繋がりがなくなった際に君は用済みだ」
この子はヘルメットを外して、大きな斜めの傷跡が付いている顔と僕と同じ深海のような青い髪を見せた。
「この子は我々皆の騎士団に助けてもらった。彼女はダンジョン内で見捨てられ、男の団長に助けてもらった。我々は普通の騎士団と違って、元々普通の冒険者パーティーだったが、正義とルールを守りながら、人も助けてあげる。私は団体のアツアツ小隊のリーダー、メイです。」
赤髪のメイさんから更なる情報を得た。
「そうよ、隊長がいるから、君はもう大丈夫だよ。隊長がすごく優しいから」
ピンク色の髪の女の子がメイさんにくっついてきた。
なんか、いいやつに助けられた。本当に、良かった。あれ、なんか、目に水が入っているようだ。え、どうして、僕は泣いているのか。
メイさんはピンク色の髪の女の子を離れさせて、僕の頭を撫で始めた。彼女の手は優しいんだ。なんか、初めて、親以外の人に可愛がられた。
その後、金とスキルもすべてゼロになった僕は酒場の女将さん、いえ、フィオナさんに引き取られた。どうやら、フィオナさんは元皆の騎士団の一員で、メイの師匠。この酒場の店員もこの騎士団にあらゆるピンチから助けてもらった。
男に犯された店員さんは僕が元男だと知っているとしても、僕に優しくしてくれて、最初から体に慣れない僕に面倒を見てくれた。僕も皆さんに姉さんと呼ぶことになった。アツアツの皆に残りの命を捧げたい。
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何か月後
酒場で、男の子の皆の騎士団が一人の新人くんに新人歓迎会を開いている。新人くんニックは皆と食事を待っている間、これから彼の面倒を見るフィーリクス先輩と騎士団について話し合っている。
「ニックはこの騎士団が女子が多いと聞いたことがあるよね、実際会ったことがある」
「えっと、よく男と冒険していて、女子と組んだことがないです。でも、冒険中に女冒険者があったけど、関係者かどうか知らなくて」
「そっちの人は女子部隊の関係者だぜ」
「あの、店員さんが冒険者なんですか」
「彼女は魔物の毒液のアタックから回復しているからね、そっちのは趣味でここで働いている」
「なんか、三人しかいないので、これでほぼ全員が関係者になりそうです」
「その通り、だから、同じ団体の人にサービスするってね」
「サービス!」
ニックは自分の耳を疑っているようで、フィーリクス先輩の意味が何なのか、じっくり見ていく。ある青い髪の少女、髪が結構短くて、小柄で、唯一ショートパンツを履いている子が先輩の声に応じて寄ってきた。
「ルリ、サービスお願い、イチゴのやつ、俺とこの子に」
「はああ、すみません、部外者にそういうことをしない」
「いやいや、この子は新人だよ」
「へえええ、後でメイ姉さんに聞くから、また次回」
「待て待て、ほら、この子は怪しいなんかじゃなくて、本当に新人だから、信じて、せめて、今未払いの代今すぐ払うから」
青い髪の子がすごく不信な目で見つめて、最後にフィーリクス先輩を見て、どっかに去った。今はちょっと気の毒な気分だ。
と、戻った彼女はアイスクリームをニックたちのテーブルに置いて去った。
「アイスクリーム、イチゴアイスクリーム」
「そうよ、この酒場のデサイーは早々に売られてしまって、俺たち食べる時もう売り切っちゃったことが多い、部員のために一部が預かった。遠慮せずに、どうぞ」
変なものじゃないから、ニックは一安心した
「そういえば、さっきの子、あまりしたくなさそうですが」
「あ、あの子はちょっと事情があって、アツアツ小隊とこの店の人以外にそういう態度を取るんだ。気にしないで」
「アツアツ小隊って、あのほぼ女子ばっかりの小隊」
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一方、今ルリという名乗っている元男のシール
「なんで、僕が接客しないといけないんですか。皿洗いでもいいのに」
注文先に戻って、ちょうど、ピーク時も終わった。
「仕方ない、二人の店員が風邪で、来なくなるから」
僕の先輩エミリ、アツアツ小隊の一人、あの日も酒場にいた。
「せめて、見知らぬ客に接客させないでよ」
これは初めての接客じゃない。女の子になって以来、僕の髪の色をバカにするやつがいくつかあった。前には誰かと一緒だったから、しなかっただろう。もし、髪の色じゃない場合、単に人をからかうだけ。例えば、騎士団の部員のふりをして、変なサービスを頼めること。あの時、恥ずかし過ぎて、泣いちゃった。そういう人は大体若くて、生意気な顔をする人なので、今どうしてあの時、店員さんがこんなに無愛想か分かった。
「もう自分の綺麗な手を大事にしなさいよ。君が来る前に、皿洗いしたい子は誰もいなくて、順番制でいた。来た後、ほとんど全部任せるつもりだったが、君の手があまり可哀想なので、皆は順番制に戻りたくなった」
アンヌ先輩だ。アツアツ小隊のもう一人で、酒場で働くことが好きだ。そう、接客は今日エミリとアンヌ先輩と僕だけ、本来嫌そうな客を避ける僕にも、そいつと接触しないといけないんだ。正直に言うと、一生皿洗いでも構わないが、皆の好意を無下にしたくなくてね
同時に、ドアが開いて、見覚えがある赤髪の子とピンク色の子が中に入った。
「よ、メイ隊長、どうだった。いいものがあったか」
「ええ、今回は高い魔石を運輸していたが、届け先が依頼主に間違えられて、町中を回されたよ」
疲れそうなメイ姉さんはエミリに応じて、空席に逆座りで腕をテーブルに乗せて座り込んだ。汗びしょびしょなメイ姉さんに僕はハンカチを渡した。
「ありがとう、リルちゃん。今日は接客かい、どうだった」
「えっと、まあ、そのぐらいね」
「よく頑張ったね。偉い偉い。明日、休憩なので、訓練を付き合ってよ」
ああ、メイ姉さんのなでなでが気持ち。あれ以来、僕の体力がリセットされ、色々なことを再学習することになった。こうやって、元の体格に戻って、姉さんたちと一緒に冒険するつもりだ。けど、なんか、そのリセットがあまりに酷過ぎて、体力がなかなか上がらなくて、今短剣すら振れないんだ。今、他のことも試して、魔法も勉強している。
「皆、そろそろ閉店の時間だ、あっちこっち整理始めなさい。エミリ、アンヌいつも通りゴミを捨てて、ルリは今回看板を取り下げてくれて」
「あ、はい、フィオナ姉さま」
「メイ、ちょうど荷物運びを手伝ってくれない?一番体力つきの子が今キッチンで忙しいんだ」
「はいよ、早く仕事を済んで、寮に戻って、くつろぐ。行こう皆」
エミリとアンヌ先輩はゴミを捨てて、僕は外の看板を取り下げるんだ。玄関に行く途中に、まだ残っている冒険者がいる。このパーティーは男が三人、女が二人、僕と同年代そう。
一人の女子は金髪で、低い位置にツインテールを結んで、服がスカートとスパッツで、ローブが上着で、リボン付けの軍服っぼい、頭が帽子を被っているので、結構目立つ。
もう一人の女の子がロングな銀髪の少女で、白いシャツとローブ上着で、スカートだけ。
男の場合は皆が同じく茶色髪で、服が前の自分とそこそこ。
金髪の子は活発で、男と話していて、銀髪の子が少し穏やかで、たまに髪を弄っていて、男を魅するよう。どうせ、また生意気なもの。
「おい君、エールがもう切れた。補充して」
「すみません、もう閉店するから、タンクの補充をしませんので、また明日にしてください」
一人の男の冒険者が僕の背中に声を掛けた
「ケチ、前の店員さんが直接にカップに注いでくれたのに」
「はあ、分かった」
ドリンクバーの後ろの倉庫の中に在庫しているエールをカップに補充して、彼に渡した後、一刻も早く外に出た。看板を取り下げて、中に戻ろうとしているところ、ドアが開いて、男が出た。僕を避けるために、カバンのようなものを落とした。
「お、おお客様、びっくりしてすみません、大丈夫ですか」
「いえ、気にしないで」
彼は手を振り、地面のものを拾っている。なにかの身分カードを拾って、変な魔法石といろんなものも拾っている。
急いで拾い終わった彼はすぐに去った。
酒場のなかに戻って、看板を倉庫中かにおいて、キッチンへ向かって、なにかを手伝おうか。
「えっと、すみません、私たちの身分カードを見たことがある」
振り向くと、金髪の子がいた。
カード、そのようなもの、待って、さっきの人カードを落とした。まあ、それは彼の自分のカードだろう。
「いえ、すみません」
「えっと、魔法石は」
確かに、さっき魔法石があったんだ。なんか、すごい偶然。さっきの男がこの子と一緒にいたじゃない。これ、なんのいたずらかもしれない。
「ないです。僕は他の用事があるので、失礼。。あんたと付き合ってやるか」
あ、まず、口が滑った。
「ちょっと、それどういう意味、見かけたなら、言いなさいよ」
「あ、なん、なにもないんだ」
「嘘に決まっているじゃん」
金髪の子がすごくキレている。
「りりちゃん、落ち着いて、その子を怖がれるでしょう」
銀髪の子が金髪の子を引っ張っている
ちょうど、メイ姉さんが後ろから来た。騒ぎを聞いて、見に行ったようだ。
「どうした、ルリ大丈夫ですか」
「ええ」
「すみません、お客様この子がちょっと事情があって、ご無礼いたしてすみません」
「いえいえ、私は気にしていません」
「ユユ」
「私に任せて。騎士さんがきっとこの問題に力になると思いますが、そっちの子がずっとこの付近にいるので、その子の手伝いが必要です」
なんだこの銀髪の子は、最後まで、僕にからかうつもり
「ルリ、悪いがちょっと」
「いいよ」
最後まで、付き合ってやる
「私たちの荷物を失ったので、カードみたいのものか見たことがる」
「言い切れませんね」
この子は笑顔満々で、やっぱりなにか企んでいる。
「こいつ」
「りり、、、、魔法石は」
「言い切れませんね」
「髪飾りは」
「言い切れませんね」
「紙のようなものは」
「言い切れませんね」
「お金は」
「言い切れませんね」
「パンツは」
「あれがパンツわけないでしょう」
「そう、それはパンツじゃなくて、魔法石を包む布です。なんもわからない君はどうして、こんなに、はっきり言えるの。どうして、噓ついた」
「ルリ!」
メイ姉さんも僕を疑っている。まさか事実を話しているなんて
「ご、ごめんなさい。てっきり、あの人と僕にからかうと思っていました」
なんて、僕はこんな風に考えた。意味がわからない。最低だ僕は。彼女たちも被害者だった。そう思いながら、メイ姉さんは僕を座らせて、フィオナ姉さまと一緒に彼女たちに何かを話している。
フィオナ姉がこっちに来た。
「まあ、君の証言は彼女の荷物が盗まれたことを確認できただけ。あんたは協力しなくても、いずれ同じ結論にたどり着くだろう。今この子たちはもう自分の旅館に戻れず、今夜私たちの寮に居候する。あんたが彼女たちの面倒を見ることになった」
「え」
「え、じゃない。この事件を余計に悪化させた責任があんたにあって、その上、彼女たちがこう要求した。これもいい罰になりそう。ちゃんと償って」
嫌だ、でも言えない、姉さんたち以外の人が怖い、同年代の人が嫌い、第一印象がもうこんなに悪かったのに、しばらく彼女たちと付き合うなんて、火に油を注ぐじゃないか。