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「あははは。」

二人の雑談に突然、違う笑い声が混ざる。

「わ、びっくりした!浅葱先輩!戻ってたんですね!」

いつのまにか、浅葱は二人のすぐ隣でニコニコして座っていた。

「結構前からいたよ。」

たしかに、あんな長く話し込んでいたのだから戻ってきていても不思議ではない。

「気づきませんでした…。」

「夏休みはいいですねぇ〜!賑やかで楽しい!」

「そうだな。」

釣られて二人も笑顔になる。

「そういえば、山吹君はどんなホラー作品が好きなんですか?」

浅葱は見上げるように、山吹をみた。

「結構ガッツリ話聞いてたんだな。」

紅林が浅葱の横に座る。作業は全く進んでいないが、お盆休みなのだから許してくれ、と紅林は心の中で言った。

「えへへー。」

山吹も二人の前に座った。

「どんなですか…。うーん。サイコホラー、SFホラー割となんでも好きなんですけど。そうだなぁ。実録系とかが一番すきですね。」

準備室は、窓際に机と椅子があるが、ほとんど本棚で埋まっている。3人は床に円になって座っている。

「ふーん。実録って作者や知人の体験談とかかい?」

「まぁ、そんな感じです!」

ホラー小説の話題になってから山吹の表情は生き生きとしている。

「読むのはもちろんなんですけど、人から体験談聞くのも好きなんですよー!なんかありません?」

と二人に迫った。

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