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ツキ「で校舎に足を踏み入れたら、理科準備室の上の方からひた…ひた…って音がするの。旧校舎は、バリケードで2階は行けないようになってるでしょ?」

チヨ「うん、確か雨漏りのせいで床が腐ってるんだっけ?」

旧校舎は広いが、もう誰も手入れをしていないので、校舎として使えないほどボロボロだ。しかも今日のような雨の日はシンとして廃墟のようなのだ。

ツキ「そう。床が脆いから上の階には誰もいかないのよ。ってか、旧校舎自体立ち入り禁止だし。」

チヨ「そうだね。バレたら怒られそうだけど、今日、校舎には鍵当番の先生しかいないから大丈夫。運動部の顧問も来てるけど、絶対生徒から目を離さないし。」

ツキ「運動部熱心だよね〜。先生がストーカーかってぐらい生徒見守ってるのめちゃくちゃ怖い。」

チヨ「今日の鍵当番、武田先生だっけ?」

ツキ「うん、武田先生だからまぁバレても怒られんでしょ。」

チヨ「テキトーだもんね、あの先生。」

ツキ「ね、なんで教師になったんだろ。」

チヨ「まぁ、生徒には普通に接してくれるけど厳しい先生を異様に嫌ってない?」

ツキ「それ!激おこの現文の前澤に大丈夫ですよ、そんな大きな声張り上げなくても聞こえてますって真顔で返してたのつよいって思った。」

チヨ「強いw」

ツキ「あ、あと武田先生がb組で授業中に、隣のc組数学の中村の怒鳴り声聞こえてきて、授業の邪魔なんで静かにしてくれますか?って言いにきたらしいよw」

チヨ「なにそのメンタル。」

ツキ「そのあと、怒られてた生徒にココア奢ってあげたって噂もある。」

チヨ「なにそれ。超いいひと。」

ツキ「ね!ファン多いらしいから気をつけて。目つけられるとやっかい。ガチ恋いる教師って怖すぎる。」

チヨ「私の推しは古典の松尾だからとらないでね。同担拒否。」

ツキ「ワロwあんなおじさん誰もとらないよ。ぬらりひょんみたいな顔してるし。」

チヨ「そこがいいのに。」

ツキ「武田、いい大学でてるらしいのに、なんでこんな田舎きたのかなー?」

チヨ「母校とか?」

ツキ「その割には学生時代の話しないよね。」

チヨ「うん。でも人混みとか嫌いそうだし、静かなところじゃないとダメなんですってタイプだと思う。かくゆう私も都会は苦手。」

ツキ「ちーは嫌いそう。」

僕は、小説で読んだような路面電車が行き交う都会には憧れがあるが、最近の都会についての情報をあまり持っていない。紅林さんは神保町なら浅葱君も楽しめそうだなと言ってたが、繁華街の人混みは厳しいかも知れない。

チヨ「つっちゃんは都会大好き!って感じ。」

ツキ「うん、都会には死体洗うバイトとかマンホールのワニとか色々都市伝説あって好きだよ。検証したい。」

どう検証するのだろう。マンホールに潜るのかな?

チヨ「つっちゃんやっぱり変。」

ツキ「失礼だな〜!ちーも河童捕まえてもいいですよ〜っていう免許取りに遠野まで行ってたじゃんか。」

チヨ「それは全人類欲しいでしょ。その免許なければ、河童見つけても捕まえられないんだよ。」

ツキ「確かに欲しいけど。」

チヨ「あ、免許の期限近いから更新行かなきゃ。」

ツキ「自動車免許かな?」






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