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ばあちゃん、風呂場でこける

「ばーちゃんおやすみーーーー!じゃあねーーーー。」

「はいはい、おやすみ!」


結婚して約半世紀、子供が生まれて45年。孫が生まれて20年。子供が3人、孫5人。

私も今年で70歳。しわがふえたと思いながら歩いて三分の家に帰っていく娘と孫たちを玄関から見送る。


足には人工関節が入っているし片耳はほぼほぼ聞こえなくなってきた。歳とるってやぁね。


孫が見えなくなったので玄関を閉めてさて、お風呂に入ろう。


今日も忙しかったねぇ~~~~~。


娘が仕事から帰ってくるまで孫の面倒を見ている。娘の子供は3人いて長女(20)、長男(18)、次男(10)だ。とくに今小学校に通っている末っ子の面倒を見るのがもう大変。癇癪持ちの頑固坊主め。

明日はぐずらずに宿題するとかいな………。


風呂場の中で一人考える。


「明日のご飯はどうするかねぇ………………」


風呂桶につか、あっいかん滑って転ぶ。


ドバチャーーーーーン!!!!!!!!!


ああ!!!!痛い!!!!!!!!体中を打ってる!!!!!!!!!

痛い!!!!!い、息が!!!!!!!!!


だんだん意識が遠くなっていく!!!!まだ死ねない、孫の面倒を見ないといけないし、何よりまだ全然死にたくない!娘たちからはじいちゃんより先に死なないでねなんて言われているし、一番上の孫娘が泣く。死ねない!!死ねな………………………………










「民生委員の会議!!!!!!!!!!!!!!ぶはぁっ!!!!!!!!!!!!!」







「えぇ…………元気すぎる…………」

「あら!?間違えた人連れてきてなぁい!?」

「え!!!!うそぉ!!!!!!!!!いや、え!?あ、!?」


真っ白な空間に明らかに日本人ではない風貌の人が二人。


「あのぅ、ここは…………」


「あ、!!!!す、すみません、少々お待ちくださいね。あ、でも先にすみません。お名前だけお伺いしてもよろしいでしょうか」


「あ、はい。杉本ちよと申しますけど…………」


「!!!!!!っ……ありがとうございます。」


ここは一体、流れからあの世としか思えない。そしてあの二人はお迎えか何かなのだろうか。

風呂場で溺死…………洒落にならない…………いや、本当に死んだんだろうか。

あれだけ大きな音を立てていたのだ。同居している方の娘が気が付かなかったとは考えにくい。

ほんとに死んでしまったのだろうか。信じられない。いや。信じたくない。


70年も生きた、いつ死んでもおかしくないというのに往生際が悪いと言われればそうなのだが、

信じたくないものは信じたくない。それはしょうがない。もしかしたら搬送されて意識が戻らないだけかも…………


ピルルルルル、ピルルルルル、


「はい、もしもし、はい。はい。間違いございません。大変申し訳ございませんでした。はい。…………こちらの方でも順次手続きを進めさせていただきます。はい。誠に申し訳ございません。今後このようなことはないようにいたしますので…………はい。はい大変申し訳ございませんでした………………」


ぷーー、ぷーーー


「っああーーーーーーーーー!!!!やってしまった………………!!どうしよう!!!ほんとどうしよう………………!!!!あぁ~~~~~~………………!!!」


「で、あちらのお方はなんて??」


「はじめてだからしょうがないって……………そのお方をきちんと返してくれれば問題ないって。」


「ほんとぉ!?あんたそれ…めっちゃ…優しすぎでしょ………………で、手続きまでにどれくらい時間かかるわけ?」


「………………15年くらい………………こっちの時間軸で………………」


「あちらでは3日間ってとこくらいね。その間どうすんの。こっちの方は」


「そのお方がいいよって言えばその間だけお願いしていいって…………ああ………………」


「なるほどね………………」





「あのぉ~~~~………………ここっていったい………………」


「は、すみません!!私達こちらの世界の調整者をさせていただいております。

アーテルと申します。」


「プランと申します。」


「早速で申し訳ございません、杉本様、異世界転生をご存じでしょうか。」




「はぁ、いせかい、てんせい………………」







読んでいただきありがとうございます。読みにくい駄文ですが続けて頑張ってみます。

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