エピローグ
入間を倒して数日。あれからすぐに入間はシュバルツナイツを解散した。
それで即平和に、とは行かなかった。
一部の人達は反発し、暴動が起きたらしい。
しかしそれをシュバルツナイツの四天王の人達が中心となり沈静化してくれた。
その後、入間は単独で王都まで自首しに来た。
量刑は自首してきた事や、暴動を抑えた事も考慮し、無期限国外追放となり地球へ送還された。
そして俺も……
「行くんですか?」
「うん。こっちはもう俺がいなくても大丈夫だしね」
もし暴動が起きてもアリアさんやジルさん、それにセシルさんがいる。
俺なんて必要ないくらいの戦力がある。
「そうでしょうか?」
「そうだよ。ね、アリアさん」
「ええ。こっちの事は私達に任せて」
頼もしい返事だ。
「じゃあね。2人とも」
俺は1人、炎の剣が置いてあった洞窟の中へ。
(炎の剣も今までありがとう)
『達者でな』
俺は洞窟の中央で炎の剣を突き刺すと光の粒子に俺の体が包まれ、頭痛に襲われた。
地球に移動しようとしているんだ。
「イオリ! たまには顔見せなさいよ! 待ってるからね!」
遠くの方からアリアさんと思しき声がした。
目を開けるといつぞやの景色が。
そこには炎の剣もなければ、ジルさんやアリアさんもいない。
あるのは樹木だけだ。
「よし!」
一人つぶやいて、辺りを見渡す。
山の中。スギの木がどこまでも続いている。
少し歩いて、さっきまでいた場所を振り返った。
「またね」
いつかまた逢うその時まで。




