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シギサのブラック  作者: イセエビ
3/3

サギシとは違うシギサ

お待たせしました。


 前回のあらすじ。

  ロリメイドがやらかした!ゼロはこのピンチを乗り切ることが出来るのか?!

  ・・・・・・まあ長編アニメの冒頭風にしたところで今の状況がいい方向へ変わる訳も無いのだがよく考えて見るとアニメの今の様なナレーションの言葉を聞いた時俺はいつも安心していた。

  なるほど今回も正義の味方の主人公が勝つんだ──と。

  幼い頃は直感で理解していたがこの年になるとそれを論理的に述べることが出来る。

  ・・・・・・ごめんやっぱ無理だ。

  語学力の無さというかそもそも学校にすら通っていなかった俺がそんな大学のレポート見たいなことが出来る訳無いじゃないか。

  大学のレポートみたいというがそもそもそれがどういうものなのか俺は全く知らない。

  この職業のおかげでそれがどういうものか知らなくても反射的に脳みその引き出しからそれっぽい返しをすることが出来る。

  つまり大学のレポートが何をするのかよく分からないけれど、論理的に述べるに対して大学のレポートみたいだなとツッコミを入れることは出来るのだ。

  一体お前はこの一コマの間に何分考えているんだよと思った方、もうすぐ終わるので待っていて欲しい。

  話を戻すとアニメの冒頭ナレーションでなぜ俺は安心したかというのは論理的には話せないけれどそれに回答は出来る。

  まあ答えを言えばフラグを立てている。

  ここでやっと始めの所に帰ってきたが俺はラミカが脇に抱えられて登場した時咄嗟に自分にフラグを立てたのだ。

  そう正義の味方の主人公が活躍するアニメの様に。

  ここでお気づきの方もいるかと思うがこの俺が立てたフラグはそもそも成立しない。

  まず俺は正義の味方では無い、そして主人公ですら無い。

  主人公は正義の味方じゃないといけないからな。

  たまに悪人の振りをした主人公いるがなんだかんだ最後には色々自分に言い訳をして結局やっている事は正義の味方と同じ事をしている。

  主人公なのだからそれでいい、それを尊敬はしないけどな。

  また話が脱線したので無理矢理締めに入ると。

  長編アニメの冒頭のナレーションの真似をしても意味が無かったということだ。

  残念。

  見事にフラグ不成立で萎えた俺だったがとりあえずやるべき事は一つだった。

「この方はどちら様でしょうか?」

  当然知らん振りである。

  ラミカがどれだけ喚こうと最悪こいつを拉致・・・・・・じゃなくて保護したのが俺だという証拠さえ見つからなければそれでいい。

  大丈夫保護した時は誰も見てなかった。

  監視カメラも無かった。

  魔法に嘘を吐かせるなんて魔法は存在しない。

  いける、すまんがラミカには犠牲になって貰おう。

  短い付き合いだった。

「今は大事な話の途中だノックくらいしろ!だがでかしたぞ!すみませんゼロさん私が遅れた理由がこの奴隷が逃げ出したものでそれに少し手間取っておりました、お恥ずかしい所をお見せし申し訳ございません」

  ダストンがすでに全て知っている情報を細かく説明する。

  俺も初見かのように少し驚いた顔やダストンは何も悪くないですよみたいな顔で頷いたりした。

  すると、俺の発言と表情で全てを理解したのかラミカはメイドの脇に抱えられたままの状態で不自然にずっと握っていた右手を少し緩め俺だけに見える様に手の中を見せた。

「っっ!」

  その瞬間汗が出てきて俺は石の様な生唾を飲み込む。

  それが地面に落ちダストンに見られたらまずい。

  徐々に握りこむ力を弱めて、その全貌が顕になる。

「あーえっと・・・・・・このメイド一目惚れしちゃったなぁダストンさんこの封筒と交換でこのメイド私に頂けませんか?」

  俺はラミカを購入せざるを得なかった。

  その手の中には車の中で俺が渡した本当の職業が印刷してある名刺が握りこんであった。

  だらーんと脱力してくの字になって顔は見えないラミカだがきっととてもとても殴りたくなるようなドヤ顔と上から目線を混ぜた様な表情であると推測できた。

  もちろんダストンは二つ返事で購入を了承しその後は何事も無く会談は終了した。

  何事も無くというのは計画通り金をむしり取ったという意味である。

「・・・・・・三百万の働きをしてもらうぞ」

「いやいやあれはゼロさんが勝手にダストンに三百万払っただけですよ、その前にすでにこの車で私を無料で購入したじゃあないですかよって私は無料分の働きで良いという解釈でいいですか?」

「屁理屈の多いガキだな」

「ガキじゃないもん!大人だもん!」

「うるせぇガキ」

  いつもはエンジン音しかしない車内だったが今日から雑音もまじりそうだ。

「あ、そう言えば疑問になっていたことがあって」

「なんだよ今いい感じに締めようとしてなのに」

「シギサってどんな職業なんですか?何でも屋みたいなやつですか?」

「は?なんだよこんなん誰でも分かるだろ」

「もしかして逆から読んでサギシって事じゃ無いですよね?」

「違うよ」

「じゃあなんですか?」

「いいか?詐欺師って実は大変なんだよ、色々人を騙すスキルやら仕事で使う道具や下調べそれを少人数や一人でやんなきゃなんない」

「はぁ・・・・・・」

「そこでこの俺が作り出したシギサという職業は八割方詐欺師とやる内容は同じだがそれを効率よくかつ利益を求めた形にしたニュータイプの職業なのさ」

「・・・・・・うん?それは上手い詐欺師と何ら変わりが無いのでは?」

「いや違うね、詐欺師は基本仕事は選ばない金さえ払えばどんな面倒な仕事でもやるがこちらはしない。効率が悪いから、あと詐欺師は下調べや情報収集を基本一人でやるがこちらはシギサつまり俺は他の会社などと連携し必要な情報を短時間で集めることが出来る、つまりは詐欺師という職業をよりビジネスとして取り組んだ職業なのだ。よって詐欺師とは全く別物なんだよ」

「なんだか腑に落ちないですね」

  ムスッとするラミカを横目に事務所に向けて車を走らせる。

まだ魔法が全く出ていないですが、これから出していくので安心を。

次回も一週間以内を目処に頑張ります。

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