食材と製作者への感謝
「さあ、こっちですよユウマさん!」
元気一杯なラズリに手を取られ、食堂へと案内されたユウマ。辺りを見回してみると、リメーク モヤン兄弟、この国の王女ログメルと、そして見ず知らずの女性がテーブル席に座って居た。
「ああ、あんたがユウマくんかい?期待してるよ。」
「初めまして。えーと、ラピスさん…で、合ってる?」
ラズリと同じ藍色の頭髪でまるでラズリの成長後の様な顔付きの女性だった為、ユウマは直ぐにこの女性はラピスさんだと気付く事が出来た。
「よく気付いたね。まあ『ラズリと似てるね』ってたまに言われるから気付いた理由はそこだと思うけど。」
「うん、姉妹とは言えどここまで似ているとは驚きでした。」
そんな会話をしている内に、ラズリが姉の作った料理を持ってきた。 鶏の揚げ物、サラダなど元の世界にもあった料理を次々と出された事にユウマは喜びを感じた。
「これ、俺の住んでた世界にもある料理!こっちにもあるんだな…」
「ユウマくんに喜んでもらえるなら作った甲斐があるよ。いつか君の故郷の話も聞きたいね。」
「俺の故郷の話?そんなのはアラムぶっ倒したら幾らでも話しますよ。」
そんなラピスとユウマのやり取りを微笑ましげに見ていたログメルが口を開いた。
「じゃあ、そろそろ食べる?ラピスが作ってくれた料理が冷めちゃう」
ユウマは「ちょっと待った」と言うと
「俺の故郷ではな、食べる前は手を合わせてこう言うんだ。『いただきます』って。食材への感謝の気持ちだ。」
釣られて手を合わせる一同。それを見たユウマは、
「じゃあ、皆も一緒に言ってな。いただきます」
ワンテンポ遅れて皆が「いただきます。」と食材へ感謝し、目の前の料理を存分に食した。
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全員が食べ終わった頃、モヤンが満足そうにしているユウマに問いかけた。
「食べ終わった後に言う言葉ってあるんですか?ユウマさん」
「おっと、良くぞ聞いてくれたモヤモヤ。食べ終わったら『ご馳走様でした』だ。 この野菜を作ってくれた人、そして家畜を育ててくれた人と家畜、あとこの料理を作ってくれたラピスさんに礼を言うんだ。」
「なんかどんどん僕の呼び方酷くなってますよね。」
「あ、うんそうだね」
モヤンの指摘を適当に受け流し、ユウマは一呼吸置いて
「良し、ご馳走様でした。」
と、唱えた。
今回はご飯食べるイベントとラピスとの出会いだけです。あと文章力クソだな