2. アスター
「ふぅ・・・すっきりした・・・」
あ、危なかった。まじで漏れるかと思った。
人間我慢しすぎるのは良くないよな、うんうん。
『ザワザワ・・・』
・・・なんか騒がしいな。有名人でもきたのか。
『お前ら、一歩でも動いてみろ!ぶち殺すぞ!』
え。
何このドラマみたいな現場・・・
夢?これは夢なのか?
「・・・痛ぇ。」
痛みを感じる、と言う事は夢ではないな・・・
えぇ・・・。僕まだ死にたくないぞ・・・。
まじでやばくないか・・・じゅ、銃持ってるぞ・・・
き、君それ銃刀法違反だぞ?
ってそんなことこんな立て篭もり起してる奴には
あんまり関係ないか・・・
『バアンッ』
・・・は?
今の銃声・・・?
人の呻き声みたいなのも聞こえた・・・よな。
つーことは、人を打ったのか!?
こいつ・・・頭狂ってんだろ・・・
「人の命なんだと思ってんだこいつ・・・」
とにかく警察に連絡してこの状況をなんとかしなくちゃ・・・
『はい、こちら○×警察署です。どうされましたか』
「あ、あの・・・声小さくなってすみません。
今、○○市の大和スーパーで立て篭もりがあって・・・」
『今の状況詳しく教えてもらえますか』
「えっと、遠い所からでよく見えないんですが
さっき銃声と人の呻き声?みたいなのが聞こえたので
多分誰かが打たれたんだと思います・・・」
取り敢えず、警察がくるまでまだ時間がある・・・。
その間、少しでもなんとか出来ないのか・・・
今日まで事件に関わった事ない僕に出来るのか。